歩行中、猛スピードで抜かれてヒヤリ。ん、よく見るとイヤフォンを付けてスマホを操作しながら乗っているぞ……。最近、自転車利用者の意識向上が叫ばれている。危ないなぁと嘆くと同時に、ふと、もしかして自分の家族もそんな運転をしているのではないかとも心配になった。
約6カ月前、2013年12月に施行された道路交通法により、改めて自転車は軽車両であり、「車道/路側帯を走る場合は左側走行を義務に」と改正された。各都道府県警察は現在も告知や街頭などで注意を呼びかけ、交通事故対策の強化と街の安全性を高める目的で広報活動や取り締まりを行うが、自転車は若年層も乗れて手軽なぶん、同じ車両扱いとなるクルマやオートバイ利用者に比べるとモラル意識は残念ながら低いのが現状だ。
ただ自転車での事故といえども、9000万円を超える高額な賠償責任を負う例が発生しているとなると人ごとではない。仮に子どもが加害者となってしまった場合もそれは例外ではない。
障害、生命、自動車の基本保険商品から、子ども向けの総合保険、学資保険ペット保険、海外旅行保険も扱うエアーリンクは、月300円からで加入できる家族向けの自転車保険商品「自転車の責任保険」をインターネット受付限定で発売した。
「自転車の責任保険」は自転車に乗る人の責任をサポートする目的で、加害者になってしまう場合、被害者になる場合、双方のリスクをカバーする賠償責任+損害補償の保険商品となる。メインで加入する他の生命保険や傷害保険に加え、身近な生活シーンで可能性がある他人への賠償責任補償に備えるものとして、特に自転車に乗る家族をサポートできるものとして訴求するのが狙いだ。
賠償責任補償限度額2億円の「充実コース」(保険料5000円/年払い 月額換算約416円)、同1億円の「基本コース」(同3600円/年払い 同月額300円)を用意する。本人+家族全員を補償対象に、例えば「自転車で走行中、歩行者にぶつかってケガをさせてしまった」場合のほか、スノーボードで他人にぶつかってケガをさせてしまった、知人宅のPCを誤って落として壊してしまったといった、日常生活で起こる可能性がある他人への賠償責任補償を広くカバーする。示談交渉サービスも付く。
また本人対象の交通事故補償として、日額6000円の入院保険金、入院中の手術6万円の手術補償金、405万円の死亡保障金、最高405万円の後遺障害保障金も付帯する。
自動車は強制保険(自賠責保険)があるが、自転車の事故に備えるには、原則として自らが任意で保険に加入する必要がある。
もし事故を起こしてしまったら。自身は自転車には乗らないとしても、家族はどうか。安全運転する意識、自転車の安全意識を家族へ教育する努めはもちろんだが、自転車に乗る家族が一人でもいるならば、特にいま入っている保険(損害、火災、自動車など)に自転車事故の個人賠償責任特約などが付いていないならば、月300円から加入できる自転車保険も心強い家族への備えになるはずだ。
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