なるほど。想定外の事態に直面しても、状況を判断し、対処できなければいけないようだ。このほか何が必要になってくるのだろうか。「人とのコミュニケーションはものすごく大切ですね。『この機長は操縦が上手だから大丈夫』といった理由で、飛行機が飛ぶわけではありません。副操縦士には副操縦士の大切な仕事があります。お互いが意見と知恵を出し、話し合わなければいけません。『機長は年上だから反論できない……』といったことではダメ」だそうだ。
最後に、近藤さんはこんなことも言ってくれた。「パイロットは人の話をきちんと聞かなければいけないので、素直な性格でなければいけないですね。あと『今日は寝不足だからハードランディングしちゃった』など、言い訳をしているようでは失格」とも。
やっぱりパイロットの世界は厳しい……と感じたかもしれないが、いまの職場でも共通点があるのでは。時代の変化についていくためにスキルを磨かなければいけないし、周囲とのコミュニケーションも大切。パイロットだから特別というわけではなく、やはりコツコツ働くことが……。
――ここで、カミナリがピカピカ光って、「バリバリ、バリバリ、ドーン!! ドーン!!」と大きい音が。
話を聞いていた、記者は「ヒッ!」と驚いたのだが、近藤さんは何事もなかったかのように「ドイさん、いま驚かれましたよね? パイロットはどんなときでも冷静でなければいけないんですよ」とニヤリ。
ちょっと大きな音がしたくらいでオロオロしているようでは、パイロットになれないようだ(涙)。
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