ナノ・ユニバース店舗に“Beacon”連動型のO2Oサービス──ACCESSのシステムで展開店舗×Beacon

» 2014年06月24日 12時03分 公開
[Business Media 誠]

 iPhoneなどで使える“Beacon”機能を用いた、新たなO2Oマーケティングの導入事例がじわじわ増えている。アパレルブランド「ナノ・ユニバース」も、Beacon機能を活用した顧客誘導のためのソリューションを取り入れ、新たなO2Oプロモーションを開始する。

photo ナノ・ユニバースのWebサイト

 ナノ・ユニバースは、ヨーロピアントラディショナルをコンセプトに全国61拠点の実店舗とオンラインでの販売を展開するアパレルブランド。自社のスマートフォンアプリへ、Beaconと連動する機能を組み込み、来店ポイントサービスによる実店舗への送客、そしてオンラインと実店舗を連動させたO2Oプロモーションに取り組む。2014年9月の公開を予定し、同社が抱えるスマートフォン普及率が高く、トレンドに敏感な20代〜30代の層を中心とする現70万人超の会員へ無料配布する。

 Beacon位置連動型コンテンツ配信ソリューションは、ACCESSの「ACCESS Beacon Framework」が担う(関連記事参照)。Braveridge製Beacon発信器(ケース付き)、ポイントカード・スタンプラリーなど10種類以上のリファレンスアプリケーションを標準で用意した開発キット(SDK)、コンテンツ制作ツールなど、専任のITスタッフ不要で、店舗がBeaconサービスを開始するのに必要なツールをワンストップで提供する点を特徴とする。すでに展開する自社サービスへの実装やBeacon対応の新サービス開発を容易にすること、導入後も従量課金のASPサービスとして提供することでサーバ運用や管理に手間がかからないことをメリットに挙げる。近距離通知用のBeaconに加え、やや範囲を広げた通知のためのGPS通知もオプションで対応。2014年内にアジアをはじめとする海外への展開も予定する。

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photo コンテンツ制作ツールの例(PC画面)
photo GPSとBeaconのプッシュ配信の連携例
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photo ACCESS Beacon Frameworkはスマートグラス(Google Glass)との連携も想定する

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