インタビュー
» 2014年08月14日 08時05分 公開

仕事をしたら“動物”のことが分かってきた(中編):人類最大の罪は「農業」? 日本人の人口減少問題を考える (4/6)

[土肥義則,Business Media 誠]

狩猟時代の人間の労働時間

土肥: 人間というのは、欲が強いですね。農業でいろいろなモノをつくれるようになったのに、余分な獲物をとっていた。ま、それはいまも変わらないですよね。例えば、大金持ちの人がもっともっとお金を手にしたくなるようなもの。

竹内: 農業を始めたことによって、自分たちへのシッペ返しも受けているんですよ。狩猟時代、人間はバラけて住んでいたので、伝染病はあまりなかった。しかし、農業を始めてからは固まって住むようになり、その後都市ができて……伝染病が流行りました。

 狩猟採集民の人骨をみると、男の平均身長が180センチ近くあって、伝染病に侵された様子がほとんどないんですよね。しかし、農業を始めてからは、肘や膝の炎症に悩まされたり、腰痛に悩まされたり、伝染病に侵されていた形跡が残っています。狩猟時代の人間は体が丈夫だった……その背景には食べ物のバリエーションが豊かだったこともあるんですよ。

土肥: え、それは違うのでは。農業を始めることによって、いろいろなモノが採れるようになったんですよね。一方、農業をやっていない狩猟時代は、肉ばかり食べていたので、栄養に偏りがあったのでは?

竹内: 当時の農業で採れる作物は、かなり限られていました。狩猟時代のように、肉のほかにそこらの森に行って、ナッツやフルーツなどを食べているほうがバリエーションが富んでいたんですよね。なので、栄養バランスもよかった。しかも狩猟時代の人間の労働時間は1日2時間くらい。

土肥: う、うらやましい(笑)。

竹内: 一方の農業は、朝から晩まで働かなければいけません。しかも無理な姿勢で。

狩猟時代の人たちは、さまざまな種類のフルーツを食べていた!?

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