日本でオープンデータ化への取り組みが遅れているのはなぜか。坂村氏はその理由について「オープンデータというのは単にデータを公開するだけでなく、コンピューターで利用できるようにしなければいけない。日本の場合、省庁をはじめ、データを公開していても“紙”や“PDF”というところが多かったが、それでは再利用が難しく、大した意味がない」と話す。
また、鉄道運行情報のオープン化については日本特有の事情があるようだ。「世界でもこれだけ多くの私鉄がある国は珍しい。欧州では国や自治体が運営している鉄道が多いので、トップダウンですぐに事業を進められたが、日本は違う。日本でオープンデータが広まっていくには、東京メトロのようなイノベーティブな企業が出てくること重要だ」(坂村氏)
企業がオープンデータ化を進めようとすれば、費用対効果といった“壁”も出てくる。単に先進的だからといって簡単に始められない面はあるだろう。それだけに今回の東京メトロの施策には注目が集まる。「ウチが成功すれば、他社さんも続いてくれるのでは」と村尾氏は期待を寄せた。
特集:ビジネスにどう生かす? ビッグデータ入門
“匿名”データからでも、個人が特定されてしまう理由
生活は便利に、でもプライバシーは“丸裸”? ビッグデータ活用の光と影
データが価値を持つ時代に、“タダ”のサービスなど存在しない
そもそも、ビッグデータって何なの?
「リスクのない挑戦はない」 人口7万の街が“オープンデータ先進地”に 福井県鯖江市の取り組みCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング