部下が「僕にはバリューがない」と焦っていたら、上司はどう対処すべき?サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(3/3 ページ)

» 2014年09月22日 08時20分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3       

上司にしかできないことがある、それを上司は自覚するべき

 本来は「今目の前にある仕事に、一生懸命取り組む大切さ」を説くべきなのでしょう。焦っている部下に接している上司なら、おそらくすでにそういう話をしているはずです。しかし、自分のことを振り返ってみれば分かると思いますが、そういうことの大切さは、後にならなくては気がつかないことも多いのです。

 賛否をここで論じるつもりはありませんが、「自分の価値=他者との違い=自分にしかできない仕事=人が凄いと言う仕事」であるという構造にハマってしまい焦っている部下には、価値を産み出せる人になるためのプロセスを提示して、それに向かって努力してもらうほうがよほど建設的です。

 部下の焦りを力に変えてあげられるのは、周囲の環境を整備できる上司だけ。そう自覚して、ここは踏ん張って一人前にしてあげてほしいなと、個人的には考えています。企業が組織としてサポートしなければならないのは、もちろん当然のこととしても。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.