あなたは“仕事ができない若手”を作る中間管理職になっていないか?サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(1/3 ページ)

» 2014年06月16日 08時00分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。就活や転職関連のサービスをプロデュースしたり、このような連載をしていたりする関係で、そちら方面のプロフェッショナルと思われがちだが、実は事業そのものやサービス、マーケティング、コミュニケーションの仕組みなどを開発するのが本来の仕事。

 直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」「MakersHub」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』。この連載についても、個人的に書いているブログでサブノート的なエントリーを書く予定。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


 ごく最近、部長クラスの管理職と会話をする機会が、立て続けにありました。そこで教えてもらったのが、悩みというには大げさだけれども、少し注意して見なければならない事象があるのです、という話。

 私が、若年層のキャリアについての著書がある、もしくは、こういう場でコラムを書いている、というバックボーンがあっての、ある種のネタ振りという可能性はありますが、会う人ごとに似たようなことをおっしゃるので、もしかしたら、ビジネスの現場では当たり前のことになっているのかもしれません。

 中間管理職。手元の辞書によると「直接現場や部下を管理する責任者、一般の会社の課長係長クラス」の人たちが、入社3年目あたりの若手とコンフリクトを繰り返しているというのです。その理由にあるありふれたフレーズがあり、それがなかなか興味深く、意外に難しい問題を含んでいました。ということで、今日はそのあたりのお話を。

中間管理職

イマドキの若手は本当に使えないのか? 考えたほうがいい

 以前の連載で、私は以下のようなコラムを書きました。

 →参照記事:経営者兼新入社員が入社してくる時代だけど、あなたの会社は対応できる?

 学生時代に「名ばかり起業」ではなく、世の中に十分認められるサービスやプロダクトをリリースしていた、ほとんどベンチャー企業の経営者と変わらない……いや、むしろ、「ベンチャー企業の経営者が学生『も』やっていました」という人たちが入社してくる時代になっているけれども、それを受け入れる覚悟が企業にはあるのか? という話でした。

 掲載後、かなり反応があったようで、ネット上では「こういう時代の変化は大歓迎である」という声が多かったように記憶しています。一方で、リアルで会った人からは「あのコラムに書かれているような学生はうちにも何人かいましたが、いつの間にか消えていきました」という話も、そっと耳打ちされました。まだまだ過渡期ということなのでしょう。まあ、価値観はそれぞれなので、ここは深く掘り下げないことにして。

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