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» 2014年12月22日 08時50分 公開

新時代の教育を受けた新入社員がやってくる。その時、あなたは?サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(3/3 ページ)

[サカタカツミ,Business Media 誠]
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あなたには「未来の新人」と同等の能力が備わっているか?

 さらに、未来の新人たちは「現時点で、ビジネス社会で必要とされている能力」に関しては、ある程度教育されて社会に出てくるようになる、とも言えそうです。ということは、未来の上司である読者の皆さんは、少なくとも、上記の能力くらいは「間違いなく身についている」状態でいる必要がある。

 こう書くと「社会人として常識的なことばかり。大丈夫だよ」という声が聞こえてきそうですが、従来の教科の枠組みを超えて、学力を身につけさせ、それをアセスメントする仕組みを作るための資料を見ていると、なかなかどうして、大丈夫と胸を張れる人はそれほど多いとは思えません。

「教科を超える思考力・判断力・表現力」としては、たとえば以下のような力が挙げられる。

  • 言語に関する思考力・判断力・表現力(読解力、要約力、表現力、コミュニケーション力等を含む。)
  • 数に関する思考力・判断力・表現力(統計的思考力、論理的思考力、図やグラフを描いたり読んだりする力等を含む。)
  • 科学に関する思考力・判断力・表現力(モデルをつくって説明する力、計画を立てる力、抽象化する力、大ざっぱに推定する力等を含む。)
  • 社会に関する思考力・判断力・表現力(合理的思考力、歴史や社会の問題を特定し、議論の焦点を定める力、矛盾点をあらわにする力等を含む。)
  • 問題発見・解決力(答えのない問題に答えを見出す力、問題の構造を定義する力、問題解決の道筋を文脈に応じて定める力等を含む。)
  • 情報活用能力(情報を収集する力、情報を整理する力、情報を表現する力、情報を的確に伝達する力等を含む。)

(出典:新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた 高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(案)より)

 どうでしょう? なかなかハードルが高いということが分かると思います。では、上記を身につけさせるための教育とはなにか、また、身についたからといって、いままだこの世の中にない仕事に対応できるのかなど、課題はありますが、これらの能力を身につけるための教育を受けた新人が、あなたの元にやってくる時代は、そう先ではありません。

 そうなったときに、あなたはどう対応すべきなのか。未来の部下たちが身につけてくるはずの能力のうち、今の自分に欠けている部分をできるだけに補う努力をすることは、決して損ではない選択の一つです。「未来の話を今されてもピンとこないな」と思っているあなたは、この会議資料に添付されている「高校教育・大学教育・大学入学者選抜の改革スケジュール案」(参照リンク)をみれば、少しは焦るはず。一年の計を立てる際に、ぜひ参考にしてほしいと思います。

「未来の新人」たちは、あなたにない能力を身につけてくるかもしれません

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。就活や転職関連のサービスをプロデュースしたり、このような連載をしていたりする関係で、そちら方面のプロフェッショナルと思われがちだが、実は事業そのものやサービス、マーケティング、コミュニケーションの仕組みなどを開発するのが本来の仕事。

 直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」「MakersHub」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』。この連載についても、個人的に書いているブログでサブノート的なエントリーを書く予定。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


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