本連載は、政近準子著、書籍『チャンスをつかむ男の服の習慣』(KADOKAWA 中経出版ブランドカンパニー)から一部抜粋、編集しています。
仕事ができる人ほど、服装に対して、どうしても優先順位が低く考えがち。「頑張っているわりには、いまひとつ成果が出ない」と、感じたことはありませんか? それが著者のいう「もったいない人」です。
パーソナルスタイリスト創始者の政近氏は、これまで6000人のビジネスパーソンを成功に導いてきました。
数値化した服装のフォーマル度で、あなたに求められる「きちん度」を理解できます。また、仕事からちょっと離れた場所でも、スーツ以外の服装でもキメられる「ポスト・カジュアル」でライバルに差をつける着こなしもご紹介。
本書では、ちょっと意識を変えるだけで、あるいはちょっと行動や習慣を変えるだけで、あなたの服装を周囲からの評価を上げる技術をお教えします。
ワイシャツの袖をまくってくたびれた仕事のカバンを抱えた、いかにも「会社帰り」というのはカッコ悪すぎます。とくにひどいのは、昔ファンだった海外の大物アーティストが何年、何十年ぶりにくるからと久しぶりにコンサートに行くオジサンたち。
慣れていないから、何を着ていけばいいか分からず変になっているというのもあるでしょう。でも大抵は、服装について何も考えずただ観に行くだけになっていてカッコ悪いのです。ですから、こういう質問をする人はまだいいほうなのです。
仕事もOKでコンサートにも行ける服装というのは、アーティストにもよりますが、かなりの高度テクニックを要します。そこに手を出して中途半端になるくらいなら、コンサート用の服に着替えて行ったほうがいいでしょう。とくに、ロックコンサートともなればなおさら。
自己表現の場が極端に少ない日本の男性にとって、コンサートはそれができる数少ないチャンス。ワイシャツ姿で観に行くよりテンションは上がるし、その場の雰囲気をつくるにも一役買うことになります。
もちろん、着替えをもっての出勤となりますが「面倒くさい」はくたびれたオジサンの味です。
TPPOSを提唱する私が「自己表現しましょう」と言うのもなんですが、たまに好きなことをするときくらい、あなたがコレと思う服をわがままに着てもいいのではないかと思います。
ファッションはルールから多少ずれていても、理屈抜きでカッコいいものはカッコいい! というときがあるもの。そしてルールを超えるのは、本当に好きなことや昔からの趣味をファッションににおわせたりするときなのです。
それに、男性が若々しくいるためには、趣味やマニアック性があったほうがいいと私は思います。いい年になっても好きなことをやる――それが若さですから。
好きなことに熱中している男性は、同性から見てもカッコいいと思うでしょうし、女性も元気があっていいなと素直に思うものです。「そういうの、今はないなぁ」というあなたでも、昔は夢中になったものが1つくらいはあったはず。当時の気持ちを思い出して、もう一度、熱中できるものを探してみませんか? 仕事の面にも、いい効果があるかもしれませんよ。
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