連載
» 2015年01月03日 09時17分 公開

Webサービス「愛と家のスワッピング」を利用すると、“ムダ”が見えてきた烏賀陽弘道の時事日想(特別編)(2/5 ページ)

[烏賀陽弘道,Business Media 誠]

私もハッピー、彼女もハッピー

 幸い、レイチェルも私の家が気に入ってくれた。築地市場がそばだ、というと「マグロオークションは見に行けるだろうか」と興奮ぎみのメールが来た。メッセージの交換を重ねるうちに、彼女が怪しいどころか、思慮深く礼儀正しいインテリ女性であることが分かってきた。家の交換に応じることにした。

 で、結論。行って正解だった。なにせホテル代がかからないのだ。交渉して8月に2週間、私はレイチェルのロンドンのフラットに泊まり、彼女は私の家に泊まった。かかったお金は飛行機代20万円弱だけ。ホテルに泊まれば50万円にはなったはずだ。

 ロンドンにいる間、レイチェルからも興奮したメールが来た。築地の料理学校でスシ教室に通い、サマーソニックに行ったという。のびのびと異郷を満喫している様子である。私は憧れのロンドンでミーハーぶりを全開、セックス・ピストルズ発祥の地であるキングスロードに 参拝し、アビィロード・スタジオに参詣し、浮いたお金で3時間バスに乗ってリバプールにも足を伸ばし、ジョン・レノンやポール・マッカートニーの家を巡礼したのである。

 私もハッピー、彼女もハッピー。言う事なし。もちろん何の事故も起こらなかった。醤油一本なくなっていない。私もレイチェルのフラットをピカピカに掃除して帰った。

 旅行者同士がお互いの家を交換する。考えてみると、ものすごくいいアイデアである。一体なんで今まで誰もやってくれなかったのよ、とこれまでに散財した海外のアホみたいに高いホテル代を思ってハラが立った。ちなみに、ラブ・ホーム・スワップが紹介したスワップパートナーが「ダマシ」だった場合は、サイトがホテルを探してお金を払ってくれる。そんなことは滅多にないらしいが。

ロンドンにあるレイチェルのフラット。リビングは広く(左)、ベッドルームも清潔で(右)、なにかも快適だった(写真は筆者が撮影)

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