「断られた」という状況には、いろんな可能性があります。例えば、お客さんに次のように断られたとしましょう。
「ちょっと、やめときます。ごめんなさい」
この断り方には、どんな可能性があるでしょうか?
「(今日のところは、ひとまず買うかどうかを決められないので)やめときます」という、復活可能な、先送りを意味する断りなのかもしれません。
「(あかん、全然ダメだ。やめよ)やめときます」という、復活不可能な断りかもしれません。
しかし、お客さんの口から出た言葉は「ちょっと、やめときます。ごめんなさい」だけなので、どちらなのか判明していません。
(写真と本文は関係ありません)
こういうときには、お客さんに質問をして確認してしまえばいいのです。ただし、確認の仕方にコツがあります。
「そうですか、残念です。せっかくご期待をいただいたというのに、その期待に応えられずにすみません。できれば参考までに教えていただきたいのですが、どんなところがご期待に応えられなかったのか、教えていただけませんか?」
こうして、まるで“ボツ”だと決めつけて質問してみるのです。そうするとお客さんからの反応は、大きく2つに分かれます。
もし、そのお客さんが“本当にボツ”のときにはサバサバしたものです。無視されるかもしれません。吐き捨てるような言葉で去って行くかもしれません。
しかし、まだ見込みが残っている場合には「いえいえ、今日のところはやめときたいなぁと……」とか、「いやぁ、本当にやめちゃおうとは思ってないんだけど、なんか、こう……」などと、まだ買う可能性が残っていることを、ほのめかしてくれるのです。
このように、断られたときには“本当にボツ”なのかどうかを確認すると良いのです。
- 営業がすべき「5つのこと」とは
営業の仕事とは一体何でしょうか? 私は5つあると思っています。
- 第二の営業スキル――“好印象”の与えかた
前回は、第一の営業スキルとして「営業がすべき5つのこと」について紹介しました。今回は2番目のスキル「好印象の与えかた」について。
- 「ストレス」の正体とは?
一般的に、あらゆる病気の原因になると言われている「ストレス」。その正体は、一体何でしょうか?
- 「やる気」を出す2つの方法
仕事をしていると、誰にでもやる気が落ち込む時期があります。今回は、やる気を出すための2つの処方箋を紹介します。
- “売れる営業マン”にはワケがある
売れる営業マンと売れない営業マン――その差はどこにあるのだろうか。モノをよく売る営業マンに共通しているのは「営業の仕事の本質」を正しく理解していること。営業の仕事の本質とは……?
- 営業未経験者が、入社3カ月でトップになった方法
とある浄水器を販売している会社で、営業未経験の女性がいきなりトップの成績を収めた。社内では、設立以来の快挙に驚きの声が。それにしても、なぜその女性は浄水機をたくさん売ることができたのだろうか。
- スターバックスに学ぶ、顧客満足度向上のポイント
スターバックスといえば、大手コーヒショップチェーンの中でも顧客満足度の高さ、リピーターや愛用顧客が多いことで有名です。そこで、なぜスターバックスがファンを獲得して支持されるのかを、サービスサイエンスを活用して考えてみました。
- 営業職の服装で優先すべきは、会社のイメージ
営業職の人は、ときに個人の印象が成果を左右します。しかし、服装選びではあくまでも会社の看板を背負っていることを忘れずに。優先すべきは会社のカラー、営業職たる自分の印象は最後に考えます。
- 2人に1人は「営業をやめたい」、その原因は?
営業の仕事で、何が重要になってくるのだろうか。重要だと思う能力を聞いたところ「営業トーク」が最も多く、以下「行動力」「外見(身だしなみ)」「説得・交渉力」(33.4%)と続いた。産業能率大学調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.