「営業で、ウソはいいのでしょうか?」最高の営業デビュー(2/2 ページ)

» 2015年05月13日 08時00分 公開
[ITmedia]
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「断る」には2つのパターンがある

Q:断られたらどうしたらいいですか?

 「断られた」という状況には、いろんな可能性があります。例えば、お客さんに次のように断られたとしましょう。

 「ちょっと、やめときます。ごめんなさい」

 この断り方には、どんな可能性があるでしょうか?

 「(今日のところは、ひとまず買うかどうかを決められないので)やめときます」という、復活可能な、先送りを意味する断りなのかもしれません。

 「(あかん、全然ダメだ。やめよ)やめときます」という、復活不可能な断りかもしれません。

 しかし、お客さんの口から出た言葉は「ちょっと、やめときます。ごめんなさい」だけなので、どちらなのか判明していません。

(写真と本文は関係ありません)

 こういうときには、お客さんに質問をして確認してしまえばいいのです。ただし、確認の仕方にコツがあります。

 「そうですか、残念です。せっかくご期待をいただいたというのに、その期待に応えられずにすみません。できれば参考までに教えていただきたいのですが、どんなところがご期待に応えられなかったのか、教えていただけませんか?」

 こうして、まるで“ボツ”だと決めつけて質問してみるのです。そうするとお客さんからの反応は、大きく2つに分かれます。

 もし、そのお客さんが“本当にボツ”のときにはサバサバしたものです。無視されるかもしれません。吐き捨てるような言葉で去って行くかもしれません。

 しかし、まだ見込みが残っている場合には「いえいえ、今日のところはやめときたいなぁと……」とか、「いやぁ、本当にやめちゃおうとは思ってないんだけど、なんか、こう……」などと、まだ買う可能性が残っていることを、ほのめかしてくれるのです。

 このように、断られたときには“本当にボツ”なのかどうかを確認すると良いのです。

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