今年2月の春節(中国の旧正月)で来日中国人観光客による爆買いが話題になったが、桜の開花シーズンになってもさらに爆買いは収まらなかった。花見シーズンが終われば沈静化するかと思いきや、梅雨時の今も中国人による爆買いの話は珍しくない。
インターネットでも変わりない。淘宝網のほか、LINEのような「微信(Wechat)」や、Twitterのような「微博(Weibo)」、チャットソフト「QQ」などの中国人向けSNSを使った知人への購入依頼はますます増えており、インターネット上の爆買い(=在日中国人による爆買い)も目立つようになった。
今年、中国のネットトレンドで台風の目になっているのが「越境EC」、特に日本の商品のネット購入だ。一昨年には上海に自由貿易区が登場し、今春には淘宝網に迫るECサイト「天猫」(Tmall)と「京東商城」(JD)が日本館を立ち上げたことを始め、様々な越境ECサービスが登場している。
爆買いと越境ECサービスによるPRで、日本の商品は中国のネットユーザーの目につきやすくなっている。中国ではまだまだ所得と物価が上昇している上、円安も追い風。中国人にとって日本はますます買い物天国になっていくというわけだ。
では中国で日本の商品が注目され、指名買いされるようになればハッピーなのかというと、そうとは限らない。そこには中国人バイヤーの欲望が絡んでくる。
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