新入社員にとって理想の上司像とは?
入社してから2カ月が経とうとしている新入社員。職場の雰囲気に慣れたという人もいると思うが、どんな上司が理想なのだろうか? 男女別で見ると、理想の上司像に違いがあるようだ。マクロミル調べ。
4月に入社した新入社員は仕事に対して、どのような考えを持っているのだろうか。マクロミルの調査によると、「(仕事で)失敗するのが怖い」(67%)「指示をもらったほうが動きやすい」(66%)など保守的な意見が目立った一方で、「何事もやってみなければ分からない」(61%)の声も多かった。この結果から今年の新入社員は、「冒険はしたいが失敗は怖いという“ジレンマ”が感じられる」(マクロミル)という。
現在働いている会社に対して不安がある新入社員は9割以上に達し、最も多かった理由は「評価される仕事ができるかどうか」(51%)、「人間関係をうまくやれるか」(48%)などが多かった。また希望の会社に入社できなかった人ほど、就職先の「将来性」や「収入」に不安を感じているようだ。
インターネットによる調査で、1985年〜1986年生まれの新入社員516人(男性258、女性258人)が回答した。調査期間は5月13日から5月14日まで。
理想の上司、男女で違い
仕事のストレスの1つに「上司」を挙げる人もいるだろうが、理想の上司は「人格が尊敬できる人」が最も多く68%、次いで「仕事をよく指導してくれる人」(62%)、「仕事の成果を正当に評価してくれる人」(59%)。男女別で見ると、男性は女性に比べ「理念や理想を持っている人」、女性は男性に比べ「人格が尊厳できる人」「いざというとき頼りになる人」を理想とする割合が高かった。
また上司や先輩から飲み会に誘われたら、どの程度参加するのか聞いたところ「必ず参加する」は26%、「週に1回くらいなら参加する」は25%だった。男女別で見ると、男性は女性に比べ「必ず参加する」「週に1回くらいなら参加する」と回答した人が多く、男性新入社員の方が飲み会には積極的に参加するようだ。
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