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新築VS.中古はどちらが幸せ?――住空間の満足度で比較する4-6.住まいの選択、完全理解!(3/3 ページ)

住空間としての満足度で「新築」と「中古」を比較すると、快適性はやはり便利な設備や健康に配慮した素材にこだわった新築に軍配が上がります。一方、中古には多少の傷や汚れは気にせず暮らせ、思い切ったリフォームもしやすく、気ままに付き合えるメリットがあります。

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住空間への満足度が変わっていった時の選択方法

 若いころは満足していた新築マンションも、子供が巣立ち、健康に不安が出てくると、不満に思う箇所が出てくるものです。暮らす人が変われば、それに合った住まいの条件、つまり住空間への満足度も変わる。これは当たり前の話です。もちろん住まい自体も歳を取り、老朽化します。そんな時どうするか。「我慢して暮らす」という人もいるでしょうが、何とかしたくなるのが人の常です。でも、物件によってはそれが難しいケースがあるので要注意。本当は、そこが一番大事なポイントといってもいいのです。長い目で見てどうなのか。

 売りたくても買い手が付かない、ローン残高に届かず身動きが取れない、というケースが意外に多く、結局、最後に残る住宅の価値は「立地に尽きる」といえるかもしれません。売れなければ貸すという手になりますが、それもやはり立地が大きくものをいいます。

 もちろん、住まいへの不満は、リフォームで解決できる部分が大きいですが、「周辺の環境がわずらわしくなった」「庭付きの住まいが欲しくなった」など、立地がらみの要求は満たせません。また、マンションの給排水管が簡単には交換不可能で、建物はまだしっかりしているのに建て替えが必要になるというケースもこれから増えてくるでしょう。一戸建てでは建ぺい率や容積率をごまかして建ててあり、今より狭い住宅にしか建て替えられない、いや建て替え自体が出来ないという建物も無いとは言えません。狭小住宅はその辺とくに注意が必要です。

 脅かすわけではないのですが、新築にしても中古にしても、所有する満足感は高いのですが、半面、手放しやすいかどうかを考えておかないと、将来に難問をかかえることになりかねないことは頭のどこかに入れておきたいものです。

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