おもてなしの機内食、本日就航――Soup Stock Tokyo 森住理海さん(3/3 ページ)
通り一辺倒の機内食でも、もっと美味しく、楽しく、美しくできるはず。食のプロとしてキャリアを歩んできた男が、ビジネススクールで鍛えたコミュニケーションスキルを武器に、これまで航空子会社が囲い込んでいた“聖域”に挑む。目指すのは、ビジネスと食の豊かさの両立――。
社会人大学院で学んだもの
誠編集部では本記事の再掲にあたって、森住さんにいくつか質問をしてみた。
――社会人大学院に行ったのは何歳から何歳の時でしたか?
29歳〜33歳。
――どういう経緯、きっかけで社会人大学院へ行くことにしたのですか?
1999年、前職でブランドを立ち上げ、30店舗ほどまで拡大していった。しかし3年ほどすると、「これ以上、店舗の拡大は難しい」ということを痛感した。それまでの私は現場のことしか知らなかったが、「経営のことも知りたい」という思いが強くなった。
どのようにすれば経営のことを学ぶことができるのか? ある人に相談したところ「グロービス経営大学院」のことを紹介してもらい、社会人大学院で学ぶこととなった。
――何を学びたいと考えて社会人大学院を選びましたか?
当時、働きながら夜に通学できる社会人大学院は少なかった。ある社会人大学院も検討してみたが、そこは起業目的のカリキュラムが中心だった。しかし私は起業ではなく、経営のことを学びたかった。グロービス経営大学院のことを調べてみると、経営を目的としたカリキュラムが多かったので、グロービス経営大学院を選んだ。
――実際にどういうことを学びましたか?
ケーススタディの授業が多く、いろいろなことを体験させてもらった。中でも企業経営者にインタビューし、それをレポートにまとめるという作業を数多くこなしたことが印象に残っている。
――学んだことは卒業後、現在の仕事にどのように結び付き、生きましたか?
現在、仕事で経営企画や新規事業に取り組んでいる。仕事に関する基礎知識はグロービス経営大学院で学んだため、専門的なことでもあまり苦労していない。またケーススタディーの事業が多かったためか、仕事の処理スピードが早くなった。
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