Twitterが日本で始めた3つの広告サービスとは(4/4 ページ)
Twitterは、3つの新しいプロモ商品サービス「プロモトレンド」「プロモアカウント」「プロモツイート」を日本市場で10月3日から開始した。それぞれどのようなものなのだろうか。
日本は米国の次に重要な市場
新しい3つのプロモ商品は、TwitterのPC向けWebページ(twitter.com)のほか、日本のケータイ向けtwitter.jpのWebページでも対応しています(ただしプロモツイートinタイムラインだけはPC向けウェブのみ対応)。
アプリではTwitter公式アプリ(iPhone/Android)が対応するほか、サードパーティのアプリではHootSuiteが対応(先だってTwitterに買収されたTweetDeckは未対応)。アプリでの対応が弱いように思われますが、Twitterによるとこれらのプラットフォームでユーザーの8割以上にリーチできるとのこと。
また、新しい広告商品の取り扱いは、まずは一部の限定された広告代理店を通じて提供を始めるということです。
日本はTwitterにとって世界で2番目に重要な市場。
Twitterの現状をデータでみると、グローバルで
「2億3000万アカウント」「アクティブユーザー数が月間1億を超えた」「1億アクティブユーザーのうち、ツイートしているのは40%」「60%は見ているだけだが、この層も広告としては大切なセグメント」という状況。
同社によると、Twitter利用の盛んな国を5カ国挙げると、「米国」「英国」「日本」「インドネシア」「ブラジル」(順番は時により入れ替わりあり)で、日本はそのうちでも非常に重要な市場なのだということ。
日本ではアクティブユーザーのうちツイートしている層は50%(グローバル平均では40%)と高く、1秒間あたりのツイート数の上位に日本が多く入っています(なでしこジャパンの優勝時や、新年のあけましておめでとうツイートなど)。また、ハッシュタグの大喜利的な使い方や、震災をきっかけとしたライフライン的な利用なども、日本から出てきたものだということ(2011年9月時点で政府・自治体で220アカウント超あるのも特徴)。
そのため、同社ではすでに日本独自のサポートや日本語版向けのエンジニアを置いているほか、日本法人(Twitter Japan株式会社)を2010年に登記し、2011年から活動を本格化しています。米国本社以外でTwitterが海外法人を作ったのは、日本が初めてなのだということから、同社の日本に対する熱意が見えます(現在は英国にも現地法人がある)。
本格的に活動し始め、2011年9月時点で十数名が在籍している日本法人ですが、まずはインターフェイスの日本語を自然なものにすることで、Twitter.comを英語版で使う場合と同質の体験ができるようにしているとのこと。
今後は、日本ならではの先進的な使い方や、日本の技術(たとえばモバイルの支払いシステムなど)を世界に広げられるように、日本にプロダクト開発・事業開発・営業などの機能を揃え、日本市場に注力していく予定とのこと。(安田英久)
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