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原宿のカフェとカレーとルーズリーフに書かれた履歴書の話:サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(4/4 ページ)
カフェでカレーを食べていたら、隣の席で面接が始まったというサカタさん。若い女性の前に置かれていたのは履歴書代わりのルーズリーフ(!)。果たしてこの面接の内容は……? お盆更新ということで、普段以上にゆる〜くお届けします。
ビジネスの現場はそんなに甘いものではない、だからそんな適当な質問ではダメだという声もあるでしょう。ただ、だからといって面接を受ける人たちが戸惑う質問をする必要はないはずです。面接において最も重要なことは「自社にとって必要な資質を持つ」人を見極めて、採用することです。こけおどしのような振る舞いをすることで、相手の優位に立つ必要はありません。
原宿の外れのエスニックカフェでたまたま見かけた採用面接は、採用担当者がどんな人が欲しいのか、という像が明確でした。業務がシンプルだからという理由もあるのでしょう。ただ、だからといって「業務が複雑なウチでは参考にはならない」と捨て置くのはもったいないと、私は思っています。
人を採用するということの基本に立ち返れば、意外にこのあたりに着地するのではないでしょうか。それにしても、我ながらよくこういうシーンに出くわすのは、私の今の仕事が天職だから、なのかもしれないなぁと、店を出て歩きながら思ったことはいうまでもありません。
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