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「就活地獄」報道は本当か――就職氷河期と企業の採用満足度の関係性:サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(3/3 ページ)
就活が厳しすぎて学生が疲弊している、就活に失敗して自殺者も……といった報道をよく見かけます。しかし本当に、最近の就職活動は大変なのでしょうか? 直近16年分のデータを、企業側、学生側の両方から見てみましょう。
実際、採用の現場で話を聞いていても、イマドキの就活生は優秀だという声を多く耳にします。「ゆとりだ、使えない」と言いたがる人はいまだ多いようですが(もはや風物詩ですね)、そういう例すらあまり耳にしなくなりました。効率よく就活をして、ほどほどにちゃんと働く。それだけの能力を有しているし、自分が持っているネットワークや日頃から活用しているツールを使えば、ある程度の「就活における正解のようなもの」が見えてくる。そういう、ある意味「まとまった」学生ばかりを企業は採用していていいのか、という声が聞こえてきそうです。それは以下のデータを見れば、答えになるでしょう。
これを見れば、企業がなぜ新卒採用をするのかがわかります。直近のトップは「組織の存続と強化」もしくは「年齢など人員構成の適正化」です。以前からそれらの理由は上位でしたが、ここ数年、その傾向がさらに顕著になっています。そう考えれば、荒削りではなく、ある程度まとまった学生を企業が欲しがることは、当然といえば当然のことなのです。
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