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kmタクシー、スマホなどの忘れ物防止システムを開発:グループ3100台に導入へ
個人情報が満載のスマートフォンをどこかに忘れてきてしまうと一大事。タクシー大手のkmタクシーがカメラを使った忘れ物防止システムを導入する。
タクシー大手のkmホールディングスが、車内カメラを使った「タクシー忘れ物防止システム」を開発した。9月中旬から実証実験を始め、2013年度中に全車への導入を予定する。
このシステムでは、運転席と助手席の下、天井、トランクに4台のカメラを設置し、乗客の乗車前と降車後の画像を比較して忘れ物を検知。忘れ物があった場合にはドライバーにアラームで知らせる。なお、プライバシー保護の観点から乗客の顔は認識できないようにした。
東京タクシーセンターによると、タクシー内での忘れ物は2012年度だけで5万3346件。この数字は忘れ物に気付いた利用者からの問い合わせ件数であり、実際の忘れ物の数はこれを大きく上回るという。特に近年ではスマートフォンの忘れ物が多い。
kmホールディングスでは「携帯電話には個人情報などのさまざまな情報が含まれているほか、クレジットカードや電子マネー決済、個人認証用の機器としての利用も進んでいることなどから、個人の生活や仕事上でも重要なアイテムになっている。乗客にとって、携帯電話をタクシー車内に忘れることは一大事。タクシー会社としても本人確認や返還などの取り扱いに苦慮している」とコメントする。まずは同グループ内の全車両(2013年4月1日時点で3139台)で運用し、将来的には全国の同業社への導入も推進する。
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