「スタバでWi-Fi」→Facebookが乗っ取られる!?:半径300メートルのIT(2/2 ページ)
ドヤリングという言葉があります。スタバでMacbook Airを広げ、ドヤ顔で仕事することだとか。でも暗号化されていない無料Wi-Fiサービスを使っていると、通信内容がダダ漏れですよ!
まずは「無線LANの暗号化」を
でも、今すぐにできる対策がいくつかあります。まず、暗号化されていない無線LANに接続しないことです。最近では公衆無線LANもほとんどの事業者でWPA/WPA2などの新しい暗号方式が使えますので、積極的にこれらを使いましょう。
どうしても暗号化されていない無線LANを使わなければならないのであれば、決してパスワードを入力するようなWebサイトやWebサービスを使わないことです。特に著名なSNSサービスは、悪意を持った人も積極的に盗聴の機会を狙っています。TwitterやFacebookなどは、常にWebブラウザのURL欄に鍵マークが表示された(通信が暗号化された)状態で使いましょう。
すでにTwitterは標準で暗号化通信を使うようになっています。Facebookは「アカウント設定」の「セキュリティ」から「セキュア接続」がオンになっているかを念のため確認しましょう。
暗号化は最も簡単な防衛策 「自分だけは安全」なんて思わないで
自宅にある無線LANなどは一度設定してしまうとそのままで使っていませんか? ひょっとしたら無線LANルータの設定は暗号化がされていない状態、または「WEP」など、簡単に破る手段がある古い暗号を使っている状態かもしれません。「自分は大丈夫、どうせたいしたことに使ってない」という認識では危険です。
もし身の回りに「暗号化できるけど、暗号化していない」というPCやゲーム機器、家電製品があるとしたら、どこかのタイミングで一斉に見直しをしましょう。これからのドヤリングは、安全、安心が大前提です(というコラムをマレーシアのスタバでドヤリングしながら書きました)。
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