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景気が回復しても中小企業はIT投資に及び腰――IDC Japan予測:中小企業向けIT市場規模はマイナス2.3%
アベノミクスの影響で国内経済は回復傾向にあるものの、いまだ中堅中小企業では業績回復が遅れている。IT投資に回す資金も増えず、2014年の中小中堅向けIT市場規模はマイナス成長だ。
ITを専門とする調査会社のIDC Japanは16日、従業員規模が999人以下の国内中堅中小企業の2014〜2017年のIT市場予測を発表した。2014年の中堅中小企業向けIT市場はマイナス成長と予測する。
アベノミクスによる円安、株高によって国内経済は堅調な拡大を見込むものの、中堅中小企業を対象とする2014年のIT市場規模は前年比マイナス2.3%となる3兆5788億円と予測している。これは、依然として多くの中堅中小企業で業績回復が遅れていることと、PCやサーバなどのハードウェア更新需要の谷間となっているため。同社では、本格的な回復が始まるのは2015年と見込んでいる。
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