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“一夜漬け”は意味がない!? 徹夜は記憶にとって非効率脳を強くする56の習慣(2/2 ページ)

眠っている間、脳は、記憶の内容を整理して忘れない記憶に定着させる活動をしています。試験の前日、徹夜で勉強しても記憶を定着する時間がないので、すぐに忘れてしまいます。睡眠は、記憶の定着に非常に重要な時間なのです。

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瞑想で脳を休ませる

 雑念を捨てて何かに集中することで、心の中を空っぽにする状態が「瞑想」ですが、以前から瞑想によって集中力がアップするといわれてきました。

 ワシントン大学の最近の研究では、社会人が瞑想することで、集中力や記憶力が上がると報告しています。この研究では12〜15人を3つのグループに分け、8週間トレーニングをしました。

 1つめのグループは瞑想の練習、2つめのグループは身体的なリラクゼーション、3つめのグループは8週間待機しました。そのあと、一般的な事務作業をしている間の「スピード」、「正確性」、「マルチタスク(複数の作業を同時に実行してもらうこと)」のテストをしました。

 その結果、瞑想をしたグループは、他のグループよりもストレスが少なく、集中力と記憶力がアップしていたのです。

 瞑想は週に2時間でも毎日2分間だけでも同じような効果が得られたのですが、実際の瞑想で大切なのは呼吸の仕方です。できれば20秒くらいかけて、ゆっくりと深い呼吸をしましょう。ゆっくり息を吐き切ることで、吸うのは自然にできるはずです。とにかく、意識してゆっくりと呼吸することを心がけてください。

 瞑想のときの姿勢も大切です。椅子でも座禅でもどちらでもかまいません、楽に長く座れるほうがいいでしょう。時間はとくに決まっていませんが、基本的には15分くらい続けてみましょう。

 本来は、思考を休ませるための瞑想なのですが、慣れていないといろんなことを考えてしまい、休むことができない場合もあります。周辺の環境音に耳を傾けてもいいでしょう。音に気持ちを持っていくことで、思考しないようにすることができます。

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