いますぐ実践できる、英語面接に生かせる考えかた:8言語マスター・新条正恵さんインタビュー(3)(2/3 ページ)
グローバルビジネスの世界で、日本人は「英語が苦手」なばかりに取り残されている――そう警鐘を鳴らすのは、外資系企業で長く働いてきた新条正恵さんだ。8カ国語をマスターした彼女に、いますぐ実践できる、英語面接に生かせる考えかたを聞く。
英語面接はもちろんのこと、商談でも、グローバルビジネスの場では自分の考えや立場をきちんと伝えることが重要です。考えがあるのに「言ってはいけないんじゃないか」と考えて言葉を濁すのはNG。海外では自分の意見をしっかり持っていない人は信用されません。
自分と相手の考え方が違ってもいいのです。とくにダイバーシティを重んじるグローバル企業では、外国人は自分と同じ考えの人とばかり一緒にいることを望んだりはしないものですから。
結果にシビアなグローバル企業でも、話し方次第で「失敗談」が武器になる
職務経歴書の作成や面接の際などに、「◯◯社のどの部署に何年いて、どういう仕事に関わっていた」という所属を羅列する人は多いですが、それだけでは評価されません。「どこにいたか」ではなく、「そこで何をして、どういう結果を残したか」が重要だからです。
日本企業でも同じだと思いますが、外資系企業はより結果を重視する傾向が強いため、成果を伝えることが大事なのです。さらに、「そこから何を学んだのか」「その経験をどのように仕事に活かしているのか」といった、今につながるストーリーが話せるとなおよいでしょう。
失敗談も臆さず話してください。自らの失敗をきちんと認められる人は「責任を持って仕事をして、失敗を振り返ることができる人」と評価されます。失敗から何を学び、どう克服したか――という話がきちんとできれば、あなたのポイントは確実に上がります。
コミュニケーション力や協調性があることを伝えるために、ストーリーに自分以外の人物を登場させることも有効です。上司や部下、チームメイト、他の部門のメンバー、社外の人などから、苦しいときに助けられて学んだことや、チームで力を合わせて課題を乗り越えた話などはとても良い印象を与えます。ただ単に「コミュニケーション力があります」と言っても信用されにくいので、端々に他者と関わったエピソードを散りばめておくことです。
外資系企業では個々が独立した働き方をするイメージを持っている人もいるかもしれませんが、どんなビジネスであれ一人で仕事はできません。チームの中でどのような働き方ができるのかといった協調性は、どこの企業でも重要視されるポイントの1つでしょう。
あやふやな表現はNG! 英語面接では「Think」を多用しない
外国人と会話をするときに、Yes・Noをはっきりさせて、自分の考え方を明確に伝えるべきだという話はよく聞くと思います。それと関連していますが、英語面接の場で自分の考え方を述べる際には「◯◯だと思います」ではなく、「◯◯です」と言い切ることが大切です。
「私はこう思います」ではなく、「私はこうしてきました」という事実を話すのです。口ぐせのように「I think〜」と話し始める人がいますが、それだと「この人は考えるばかりで実績を話していないのか」と思われてしまうかもしれません。
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