どの会社でも「結果を出す人」の行動法則5つ:外資系エグゼクティブの働き方(2/2 ページ)
何人ものエグゼクティブをサポートしてきて気付いた5つの共通点があります。これは、「世界中どの会社でも結果を出す人」の条件ともいえるものです。
行動法則(3):時間に支配されずに、自ら「コントロール」している
時間管理の重要性は、エグゼクティブに限らず、社会人になると新入社員のころから言われます。会議の5分前に準備をするだけが時間管理ではありません。
エグゼクティブの時間への考え方や管理の仕方は、時間に管理される側から時間を自分のものとして操り管理する側へとシフトするというものです。
行動法則(4):「謙虚さ」と「プライド」を併せ持っている
日本人は世界のどの国の文化に比べても謙虚さを身につけていると言われます。です
が、興味深いことに会社のエグゼクティブとなると話は別のようです。残念ながら全員が全員謙虚であることを美徳としているわけではありません。もちろん海外においてもこれは同じです。
しかし、ここで明暗がはっきり分かれます。謙虚さを忘れた人は人心をつかむことができません。なぜなら、慢心している人はそこで自らの成長を止め、「裸の王様」の話で少し触れましたが、自信と慢心を混同してしまい、皆が尊敬できる対象ではなくなるからです。
そしてこのタイプがセットとして持ち合わせているのがエゴです。プライドとは似て非なる単なる見栄です。できるエグゼクティブほど、謙虚さとプライドの大切さを知り尽くし、日々の生活の中でも自分にリマインドしています。
行動法則(5):「柔軟性」を持ちながらも、「信念」はブレない
普段の自分を振り返って、「柔軟性がある」と胸を張って言えますか? 柔軟性とは、例えば新しい意見に先入観を持たずに耳を傾けられることです。固定観念にとらわれずに何にでも興味を持ち、楽しめるスキルともいえます。限られた環境の中で臨機応変に、不可能を可能にすべく行動に移し、ミッションを実現できる力でもあります。
同時に、エグゼクティブたちは自らと組織を成長させていく意識を持ち続ける信念はブレずに、いつもチャレンジを楽しんでいます。
関連記事
- ムチャクチャだけど筋が通っている“グローバルモンスター上司”とは
世界中どの会社でも「結果を出す人」にはどんな共通点があるのでしょうか。今回は「“正しい”ワンマンスタイルで人を動かす」について、エピソードを交えて紹介します。 - 「天気を変えろ」という命令でも“NO”と言ってはいけない
いかなる場合でも、エグゼクティブには“NO”という言葉は通用しません。「私は仕事ができません」と自ら答えているようなもの。“NO”というのはクビを覚悟するのと同じことなのです。 - 1つの喜びで立ち止まってはいけない
外資系エグゼクティブの特徴、それは「上昇志向」です。今の自分や環境に満足して立ち止まることなく、さらに自分の力がある間に上へ上へと伸び、横へ横へと広がっていこうとするのです。 - 本当のエグゼクティブは、決して「裸の王様」にならない
エグゼクティブは、格下の者の意見でも受け止める自信と度量を備えています。彼らはそこに問題解決の糸口や、仕事に有利な情報がある可能性を理解しているからです。どんなに偉くなっても、「裸の王様」になり得る危険性を十分心得ています。 - なぜ、「わがままな上司」についていくのか?
どんなにわがままで強引な上司でも、ひきつけるものがあれば部下はついてきます。では、その「ひきつけるもの」とは何でしょうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.