出世した人、出世しそうな人に共通する“断崖絶壁法”とは:銀座で学んだこと(1/4 ページ)
夏のボーナスが支給され「何を買おうかなあ」と考えている人もいるのでは。年齢や環境によってお金の使い道は変化しますが、経営者や役員など、出世された方々は若かりしころにお金をどのように使っていたのでしょうか。
お金に不自由しているときは使うにしても真剣である。だからお金の値打ちがそのまま光る。(松下幸之助)
夏のボーナスは91万3106円――。大手企業で働く人たちはこの夏、100万円ほどを手にするようなので、「うらやましいなあ」と感じている読者もいらっしゃるかもしれません。
年齢や環境によってお金の使い道は変化しますが、経営者や役員の方々は若かりしころ、お金をどのように使っていたのでしょうか。また、近い将来、出世しそうな方はお金をどのように使っているのでしょうか。住宅ローン、投資、旅行、高額商品の買い物、預貯金など、使い道は十人十色です。
最も多いのは「自己投資」
ある日、出世をされたお客さまに若かったころのボーナスの使い道を尋ねてみました。全員が首をひねりながら答えてくださったのですが、最も多かったのは「自己投資(買い物)」。具体的には、ベンツやBMWなどの高級車、ロレックスなどの高級時計、カシミアのコートを挙げる方が多かったです。
自己投資に次いで多かったのは、両親に旅行をプレゼントしたり、子供が生まれたのでその年のワインを購入したり、「身内へのプレゼント」でした。
現在“出世街道”を走っていらっしゃる方にも同じ質問をしてみました。すると、驚くべきことに出世をされた方々と同様、「自己投資」を挙げる方が最も多かったのです。
出世された方と現在出世街道を走っている方のボーナスの使い道が同じというのは興味深いことです。そこに共通しているのは、“背伸びをしてでも買う”という気持ちでした。
ある方は、出世街道を走っているときに(現在は大企業の役員)、「当時、役員しかしていなかったロレックスを買った」と話されていました。金額まではおっしゃいませんでしたが、そのときにもらったボーナスを全て使い切った感じでした。
終身雇用が約束されていない時代なので、将来のために貯めておくという方も多いでしょう。もちろん、使わないことが悪いと言っているのではありません。せっかくのボーナスですから、これまでがんばったごほうびに、自分のために使うのもいいと思います。ただ、出世をされた方々は、つま先立ちでも風が吹いてもなんとか立っていられるくらいの“背伸び”をされていたということです。
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