出世した人、出世しそうな人に共通する“断崖絶壁法”とは:銀座で学んだこと(3/4 ページ)
夏のボーナスが支給され「何を買おうかなあ」と考えている人もいるのでは。年齢や環境によってお金の使い道は変化しますが、経営者や役員など、出世された方々は若かりしころにお金をどのように使っていたのでしょうか。
自ら“断崖絶壁”に立つ
ボーナスの話から少しそれますが、企業の経営者や営業担当者に共通するお金のエピソードを紹介します。
経営者のAさんはこのように言っていました。「会社を設立するときに、金融機関からお金を借りることができなかった。しかし、信用だけを担保に周りの人たちからお金を借りて独立。と、同時にあえて結婚したよ。もちろん、当時助け舟を出してくれた人たちには約束した以上の利息を付けて返済したし、妻の両親には絶対に苦労させないと約束した。そして、それを今でも守っていることは自分の自信につながっている」と。
また、会社に大きな利益を貢献している営業のBさんは、ここぞというときの商談の前にはあえて高額な旅行を申し込んだり、妻や娘に高いプレゼントをするといいます。
この方々に共通しているのも、働かざるを得ない、勝たざるを得ない状況をあえて作っていることです。後には引けない環境に自分を追い込み、逃げられない状態にしているのです。銀座で飲んでいる方というのは、あえて自らを追い込む環境を作る傾向が多いように思います。
経営者のCさんはこのように言っていました。「業績が安定し続けてくるとつい保守的になってくるけど、創業当時は野生の勘みたいなものを常に感じ取って挑戦していたから、業績を拡大させることができた。だから、今は守りに入りすぎないようにたくさんお金を使って、アンテナを張り巡らせるんだよ」と。
今回ご紹介させていただいた方々は、冒頭の松下幸之助の言葉のように“お金に不自由しているときは使うにしても真剣”で、それにより勝ち運を引き寄せるチカラが増しているのではないでしょうか。
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