極薄・ペンギン・PANTONE……ランキングを賑わす新機種たち:携帯販売ランキング(2月5日~2月11日)
各社の春商戦向け新モデルが好調だ。新モデルにより登場する顔ぶれも大きく変化してきた携帯販売ランキング、今回はどのような結果となっただろうか。
新モデル「703i」シリーズも続々ランクイン。意外と好調
今回のドコモ販売ランキングは、前回と同じくシャープ製の「SH903i」と富士通製の「FOMAらくらくホンIII」が、1位、2位を獲得した。この2機種は2006年の年末から、相変わらず熾烈な争いを演じている。
そんな争いに加わってきそうな勢いを見せたのが、2月初旬から発売された2007年春商戦向けの新モデル「FOMA 703i」シリーズだ。9日発売のパナソニックモバイル製の折りたたみFOMA最薄端末「P703iμ」(写真)が初登場で3位、同じくシャープ製のハーフメタリックデザイン端末「SH703i」が4位、2日発売の富士通製の“お風呂対応”防水端末「F703i」が7位にランクインし、幸先のよいスタートダッシュを決めた。
ドコモはこれ以外にも、もう1つの折りたたみFOMA最薄機「N703iμ」(20日発売)や“香る”アロマケータイ「SO703i」(23日発売)、ワンセグ端末「D903iTV」(16日発売)、高速通信対応のHSDPA対応機「F903iX HIGH-SPEED」(20日発売)などさまざまな特徴を持つ端末の発売を控えている。
ちなみにそんなさなか、次期モデルと思われる「904i」シリーズの噂も聞こえてきた。もう? というのが正直な気持ち。
ワンセグペンギン「W51CA」、2位に浮上。トップを狙う
新機種が続々発売されるauも、ランキングに登場する顔ぶれに少しずつ変化が見られるようになってきた。
今回の首位は、前回と変わらず京セラ製の薄型端末「W44K」だったが、2007年の春モデルも多くランクインしている。
2位に上がってきたワンセグ搭載の“ペンギン”ケータイ「W51CA」(写真)をはじめ、4位に日立製作所製ワンセグ端末「W43H II」(2006年秋冬モデル「W43H」の新色版)、5位に初のWIN端末となるパナソニック モバイル製のエレガント端末「W51P」、8位に東芝製の簡単1X端末「A5523T」がランクインし、人気の兆しを見せている。
今週はワイドVGA液晶搭載のハイスペック端末2機種、日立製作所製の「W51H」(14日から発売)、東芝製の「W52T」(16日から発売)も発売された。次回以降の販売ランキングは、さらに争いが激化してきそうだ。
注目の“PANTONEケータイ”は初登場4位。705SHを抜く
今回のソフトバンクモバイルの販売ランキングは、同社のハイスペック端末2機種、ワンセグ搭載のアクオスケータイ 2nd modelこと「911SH」(前回1位)と500万画素+光学3倍ズームの最強デジカメケータイ「910SH」(前回4位)が1位、2位を占め、前回2位のスリム&スクエア端末「705SH」が5位に落ちるなど、上位の争いが激しかった。
2007年春モデルにおける注目機種の1つ、全20色を用意する“PANTONEケータイ”こと「812SH」(写真)は今回、初登場で4位に食い込んだ。ソフトバンクショップや量販店の携帯販売コーナーに並んだ全20色の812SHはかなり壮観で、多くの人の目を惹いたことは間違いない。
今週、春モデルの第2弾となる子ども向け端末「コドモバイル 812T」の発売日が23日に決まったのを皮切りに、ソフトバンクモバイルも2月末から3月にかけて、“全部入り”の「911T」や極薄8.4ミリの「708SC」などの注目モデルも続々発売する予定。今後、ハイエンド機、およびスリム&シンプル&カラフル機の争いがどのように変化していくか、非常に楽しみだ。
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