Androidでフリック入力:ふぉーんなハナシ
iPhoneからAndroidケータイに乗り換えた人はそういないと思うが、Androidケータイでフリック入力がしたい、という人は少なからずいるのではないだろうか。そんな人に便利なアプリを紹介しよう。
7月10日にHT-03Aを購入して1カ月。それまで「iPhone 3G」をメインに使っていたのだが、周りにiPhoneユーザーが増えたので、最近は意識してAndroidケータイこと「HT-03A」を使うようにしている。
Androidならではの良さもある一方、ついiPhoneと比べてしまい、気になってしまうポイントもある。そんなポイントの1つが、日本語入力の煩わしさ。片手で操作できるコンパクトなボディはHT-03Aの魅力の1つだが、文字入力はiPhone 3Gよりも小さな画面に表示される小さなソフトキーを押す必要があり、うまく押せないこともままある。
HT-03Aには出荷時に日本語IMEとしてオムロンソフトの「iWnn IME for Android」がプリインストールされている。これはこれですばらしい日本語入力環境なのだが、iPhoneで身につけたフリック入力ができないので、例えば「お」と入力したい場合、iWnn IMEでは「あ」を5回タップしなくてはならない。この点は特に使っていて不満を感じた。
そんなとき、フリック入力に対応した非常に便利なIME「Simeji」を見付けた。Androidマーケットからダウンロードできる。
Simejiは、慶應義塾大学の理工学研究科で開発された、ユーザー参加型の日本語入力システム「Social IME」のWeb APIを辞書として使うIMEで、変換効率もなかなか高い。Social IMEを使うには、文字を変換する際にインターネットに接続している必要があるのだが、電波の届かない場所ではオムロンソフトのOpenWnnを使う仕様になっており、地下鉄の中でも安心して利用できる。
開発者のadamrockerさんはブログのコメントやTwitter上でのやり取りから、どんどんSimejiの機能を向上させており、今まさに進化の渦中にあるSimeji。昨日アップデートしたはずなのに、今日もまたアップデートが公開されている、なんていうこともあるほどだ。
Simejiを利用するには、Androidマーケットからダウンロードし、「設定」の「地域/言語&文字入力」を開いて「Simeji」にチェックを入れればいい。気に入らなければ、かんたんにiWnn IMEに戻すこともできる。iPhoneからの乗り換え組だけでなく、Social IMEを体験してみたい人も、1度インストールしてみてはいかがだろうか。
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