「HT-03A」がAndroid 1.6にバージョンアップ 有料アプリ購入にも対応
ドコモが10月23日から、HT-03A向けのAndroid OS 1.6の配布を開始する。1.6では、Androidマーケットでの有料アプリ購入に対応したほか、細かな使い勝手の向上が図られている。更新ファイルは無線LAN優先で自動的にダウンロードされる。
NTTドコモが10月22日、「HT-03A」のOSバージョンアップを発表した。10月23日から、Android OSのバージョンが、1.5から1.6に更新される。
今回のバージョンアップでは、Androidマーケットでの有料アプリケーション購入に対応するのが大きなトピックだ。料金はクレジットカードで決裁するため、事前にクレジットカード情報をGoogle checkoutに登録しておく必要がある。また、AndroidマーケットとYouTubeのデザインが変更され、より使いやすくなるとしている。
このほか、ホーム画面からの検索機能を強化しており、Googleを使ったWebサイトの検索だけでなく、アドレス帳に登録されている連絡先やインストールされているアプリケーションも検索結果に含まれるようになる。さらに、各機能ごとのバッテリー使用量がグラフィカルに確認できるようになる。ディスプレイが何%、ブラウザが何%、といった具合に表示されるため、ムダにバッテリーを消費している機能などがないかチェックすることも可能だ。細かな点だが、静止画と動画の撮影機能がワンタッチで切り替えられるようにもなるという。
アップデート用のファイルは、23日の午前3時から順次配信されるとのこと。負荷分散を行うため、3時に一斉にスタートするわけではないようだ。ファイル容量は約16Mバイト。無線LANが利用できる環境の場合は、無線LANを優先して利用するが、通信が安定しない場合などにはFOMA網経由でのダウンロードに切り替わる場合があるという。なおFOMA網経由でのダウンロードになった場合、「Biz・ホーダイ ダブル」に未加入だと、パケット通信料が約2万5000円になる。
端末の電源が入っていなかったり、ダウンロード時にバッテリーが切れたりした場合は、電源が入ったときにダウンロードを行う。
アップデートファイルのダウンロードが完了すると、待受画面にバージョンアップを促すダイアログが表示される。バッテリー残量の判定は行っていないとのことなので、実行前にACアダプターを接続するか、バッテリー残量が十分あるか確認しておきたい。
更新にかかる時間はおよそ5分。インストール中は、電話の発着信を含めすべての機能が利用できなくなる。アップデートが完了したかどうかは、「設定」画面の「端末情報」で「ファームウェアバージョン」を見れば確認できる。ここが「1.6」になっていればバージョンアップは終了だ。
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