情報をイメージ化して“気づき”を与える――ドコモの新たな配信サービス:CEATEC JAPAN 2011
「情報配信サービス」はテキストによる提供が基本だが、ドコモが開発している新サービスでは、1枚のイメージの中に情報を仕掛けるというもの。スマートフォンのロック解除画面から取得できる。
NTTドコモは“直感に響く情報提示アプリ”という新たな配信サービスをCEATEC JAPAN 2011で参考出展している。ドコモの情報配信サービスといえば「iチャネル」や「iコンシェル」などが挙げられるが、いずれもテキスト情報がベースになっている。
新サービスは、多数の情報が「1枚のイメージ」で表示されるのが特徴で、Androidスマートフォンのロック解除画面に現れるグラフィックがベースになる。例えば、部屋のイラストでは窓をタップすると当日の天気、サングラスをタップすると紫外線、机に置かれた袋をタップするとレンタルDVDの返却期限が分かるといった具合だ。街のイラストでは、渋滞や電車情報なども得られる。より詳細な情報を得られるよう、Webサイトも用意する。スマートフォン内部の情報とも連動しており、不在着信、未読メール、メモリ使用量もイラスト内のアイコンをタップして確認できる。「情報を見せつけるのではなく、情報を見るための気づきを与えたい」と説明員は開発意図を話していた。
コンテンツプロバイダーと提携したビジネスも視野に入れており、ポストペットやリラックマ、ドコモの「ひつじのしつじくん」などのキャラクターを生かしたコンテンツも面白そうだ。画面に触れて情報を取得するという直感的な操作はスマートフォンとも相性が良い。ただ、イラストのどこに情報が仕掛けられているのかが一見しただけでは分かりにくい感もあるので、直感的かつ分かりやすいインタフェースを提供できるかが鍵といえそうだ。
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