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ドコモ、ユーザーの年齢情報をCGM事業者に提供
ドコモは、モバイル向けSNSなどの年齢制限を適切に行うため、ユーザーの年齢情報をCGM事業者に提供する取り組みを開始する。
NTTドコモは、ユーザーの年齢情報をSNSやブログなどのCGMコンテンツ事業者に提供する取り組みを発表した。年齢情報を提供することで、年齢制限があるSNSなどの不適切な利用を防止する。
ドコモからコンテンツ事業者に提供する年齢情報とは、コンテンツ事業者が指定した年齢以上か未満かの情報。氏名や生年月日、満年齢は提供されない。年齢情報の提供は今後、ドコモとコンテンツ事業者の準備が整い次第行われる。
これに先立ちドコモは、6月1日から携帯電話の新規契約手続きの場で、主な利用者の氏名と生年月日の情報を新たに取得する。未成年が利用する携帯電話を保護者が契約する場合など、主な利用者と契約者が異なる場合は、主な利用者の氏名と生年月日を確認できる本人確認書類の提示が必要になる。年齢情報の提供に同意しない場合、年齢制限のあるコンテンツの利用に制限がでる。
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また、6月1日以前に契約していて利用者の情報がドコモに登録されていない場合も、年齢情報が提供されない。その場合は、ユーザーがドコモショップなどの窓口で申し出ることで、主な利用者の年齢を登録できる。
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