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住友商事とKDDIがJ:COMを共同買収、JCNも経営統合へ
住友商事とKDDIが、ケーブルテレビ会社のジュピターテレコム(J:COM)を共同で買収する。KDDIは、スマートフォンと連携した新しい映像放送サービスの提供をいっそう支援していく。
住友商事とKDDIが10月24日、両社が出資するジュピターテレコム(J:COM)を共同で買収することを発表した。J:COMが発行する普通株式と新株予約権のすべてを対象とした公開買い付け(1株あたり11万円)を2013年2月上旬ごろに開始する。現在、J:COM株の40.47%を住友商事、31.08%をKDDIが保有しているが、買収後は両社が50%ずつ保有する。
住友商事、KDDI、J:COMは2010年にJ:COMのアライアンスを締結し、J:COMの企業価値向上を図るべく取り組んできた。KDDIは2012年2月から、スマートフォンとJ:COMをはじめとする固定通信サービスを組み合わせた割引サービス「auスマートバリュー」を提供している。住友商事とKDDIは、今回の買収で3社のアライアンスをさらに深化させ、両社が持つ経営資源をより積極的に投下することで、いっそうのスピード感を持って進めていくとしている。KDDIは、スマートフォンと連携した新しい映像放送サービスの提供をいっそう支援するとしている。
またJ:COMの公開買い付け終了後、KDDI傘下のJCN(ジャパンケーブルネット)を経営統合することも予定している。
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