写真で解説する「Ascend D2 HW-03E」:水滴を弾くタッチパネル搭載(1/2 ページ)
発表済みのドコモのスマートフォンでは唯一となる下り112.5MbpsのXiに対応する、Huawei製「Ascend D2 HW-03E」。グローバルモデルをベースにしながら、日本独自のカスタマイズも施している。
NTTドコモのHuawei製スマートフォンとしては2機種目となる「Ascend D2 HW-03E」。Huawei端末としては初のNEXTシリーズとなり、4.7インチHD液晶、下り最大112.5Mbpsの高速通信、水滴クリアタッチパネル、Exmor RS for mobile搭載のカメラなど高いスペックを持つ。2013 International CESで発表された「Ascend D2」のドコモ版だが、グローバル版は5インチフルHD液晶を搭載しているのが大きな違い。Ascend D2をCESで発表した際に、「4.7インチのモデルも開発している」とHuaweiがアナウンスしていたが、それがHW-03Eというわけだ。発売は4月を予定している。
HW-03Eのサイズ/重さは約67(幅)×133(高さ)×9.9(厚さ)ミリ/約140グラム。グローバル版の71(幅)×140(高さ)×9.4(厚さ)ミリ/170グラムと比べると、幅は4ミリ、高さは7ミリ小さく、重さは30グラムも軽い。サイズが小さいのはディスプレイの差があるだろうが、重さが30グラムも違うのは、グローバル版ではディスプレイ周りのフレームにステンレスを使っているためだろう。グローバル版のステンレスフレームは、通常よりも工程を増やして製造するなど、高級感を徹底して追求していただけに、HW-03Eでプラスチックとなってしまったのは少々残念だ。ドコモ担当者は「(フレームを)フルメタルにすると割り線を入れないといけない」と話しており、HW-03Eではノイズのないシームレスなデザインにこだわった。ボディの裏側にはしっかりとカーブがかかっており、手のフィット感は良好だ。本体幅(67ミリ)も程よく、片手でも快適に操作できるだろう。
チップセットはアプリケーションプロセッサーが「K3V2」(1.5GHzクアッドコア)と、ベースバンドチップが「Balong 710」。いずれもHuawei傘下のHiSilicon製のもので、K3V2+Balong 710の組み合わせは、3月7日にイー・アクセスから発売予定の「STREAM X(GL07S)」と同じだ。HW-03E、STREAM XともにLTE Category 4をサポートするが、これはBalong 710がCategory 4をサポートしているため。今後もK3V2+Balong 710を搭載するスマートフォンは増えていくだろう。HW-03Eの通信速度は下り最大112.5Mbpsだが、この速度で利用できるのは現在のところ、北海道、東北、信越、北陸、中国、四国、沖縄の一部地域に限られる。
濡れた手でも操作できるよう「水滴クリアタッチパネル」を採用したのも特長の1つ。このタッチパネルには破水ナノコーティングが施されているので、水滴を弾く。通常、スマートフォンのディスプレイに水滴が付くと、指が触れたと誤認識してしまい、意図せず操作されることがあるが、HW-03Eのタッチパネルには水滴を指と判断しないよう制御している。1月22日の発表会場では、水滴クリアタッチパネル対応と非対応のHW-03Eを、水槽に入れるデモを実施。前者のディスプレイは、水槽から端末を取り出しても水滴が少し付くぐらいで、タッチパネルの操作も問題なく行えた。後者の方は水が画面全体に付いており、タッチパネルを正確には操作できなかった。なお、グローバル版のAscend D2は手袋からもタッチパネルを操作できる「マジックタッチ」を採用しているが、HW-03Eはマジックタッチには対応しない。これは「マジックタッチとはパラメーターを変えているため」(ドコモ担当者)で、現在のところマジックタッチと水滴クリアタッチパネルの両立は難しいという。
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