写真で解説する「DIGNO DUAL 2 WX10K」(外観編)
PHS+4Gに対応した京セラ製の「DIGNO DUAL 2」は、4.7インチHDディスプレイとスマートソニックレシーバーの搭載、おサイフのサポートなど、スペックや機能も充実させた。
ウィルコムが7月4日に発表した京セラ製の「DIGNO DUAL 2 WX10K」は、PHS通話とソフトバンクモバイルのSoftBank 4G(AXGP)に対応したAndroidスマートフォン。下り最大76Mバイトの高速通信に対応した点を含め、従来モデルの「DIGNO DUAL WX04K」からさまざまな点が進化した。
ディスプレイは4.7インチHD(720×1280ピクセル)表示のTFT液晶で、前モデルの約4インチワイドVGA(800×480)から大きくなり、高解像度化も進んだ。ディスプレイは音と振動で音声を伝える「スマートソニックレシーバー」が使われており、通話相手の声が聞き取りやすいのも特徴。スマートソニックレシーバー搭載のスマホはKDDIやソフトバンクモバイルからも発売されているが、音声品質に定評があるPHSならそのメリットがより生きるだろう。また強化ガラスと汚れが拭き取りやすいクリーンクリアコートもWX04Kから引き続き採用している。
ディスプレイが大きくなったことで、ボディサイズは幅がWX04Kの64ミリから66ミリに、また長さはWX04Kの130ミリから134ミリに大きくなった。厚さもWX04Kの10.7ミリから10.9ミリへとわずかに増えている。とはいえ、WX04Kの背面はカメラ部付近に段差があり最厚部は12.3ミリ。WX10Kはフラットなデザインのボディで、全体的にはこちらのほうがスリムな印象だ。そして、かなりなだらかなラウンドのフォルムを採用しており、サイズの割には持ちやすい。なおボディは防水(IPX5/IPX7)に加えて防塵(IP5X)にも対応している。
搭載プロセッサーはデュアルコアCPUのMSM8960(1.5GHz駆動)。メモリーは、16GバイトのROMと1.5GバイトのRAMを備えた。OSはAndroid 4.2を採用している。搭載するカメラはメインカメラが有効約810万画素の裏面照射型CMOS、インカメラが約120万画素CMOS。手ブレ補正やスマイルシャッターに対応するほか、HDR撮影や背景をぼかした撮影も行える。また撮影画像を加工するエフェクト機能も充実させた。
WX04Kもワンセグと赤外線通信機能に対応していたが、WX10Kはさらにおサイフケータイ(FeliCa)もサポート。そのほか、Bluetooth Ver.4.0+EDR、IEEE 802.11 a/b/g/n、緊急地震速報、DLNA(DTCP-IP)、テザリングなどに対応している。他キャリアのフラッグシップのようにハイスペックではないが、全部入りのスマートフォンとして十分に“1台目”としての選択肢に入る構成だ。
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