世界でのタブレット出荷、2014年にPCと横並びに──Canalys予測:調査リポート
世界でのタブレットの出荷は増加を続け、2014年中にPC(デスクトップ+ノート)と並び、2015年にはPCを抜くとCanalysは予測する。
世界におけるタブレットの出荷台数は、2014年中にPC(デスクトップおよびノートPC)を合わせた出荷台数とほぼ並ぶ──。調査会社Canalysは11月26日、このような予測を発表した。
同社はデスクトップ、ノートPC、タブレットを「PC」というフォームファクタに分類している。2013年第3四半期(7~9月)の調査では、タブレットはPC全体の40%を占めた。2014年通年では2億8500万台でデスクトップ+ノートPC(2億9000万台)にほぼ並び、2017年には3億9600万台でPCを超えるとCanalysは予測する。
タブレットのOS別シェアでは、2014年に米GoogleのAndroidが1億8500万台出荷され、65%のシェアを獲得するという。Android端末メーカーとしては韓国Samsung Electronicsが今年に続いてリードするが、台湾Acerや中国Lenovoなども参戦する価格競争が激化するとCanalysはみている。
今秋に「iPad Air」と「iPad mini with Retina display」を発売した米Appleは、2014年もメーカー別トップの地位を保つ。Canalysは「Appleはタブレット製品で収益を上げている数少ない企業の1社だ。Appleにとって、高利益性を保ってエコシステム全体から収益を上げ続けることが、市場シェアよりも重要だ」と分析する。
米Microsoftについては、来年初頭にはフィンランドNokiaのハードウェア事業買収が完了する見込みであるにもかかわらず、タブレット市場でのシェアは2012年からわずか2ポイント増の5%としている。Microsoftがシェアを拡大するためには、エコシステムを改善する必要があるとCanalysは指摘する。
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