話しかけてくれる「emopa」を写真と動画でチェック:スマホに恋をするかも?
スマートフォンから話しかけてくれるシャープの新機能「emopa」は、どのように利用するのだろうか? 声色は? 写真と動画で見ていこう。
スマートフォンを置いたり振ったりすると、ユーザーの状況に合わせた言葉を話しかけてくれる「emopa(エモパー)」を、シャープが2014年冬のスマートフォンから提供する。emopaは実際のところ、どのように利用するのだろうか? 話しかけるときの様子や設定の詳細を見ていこう。
emopaで話しかけるキャラクターは、けなげに頑張る「えもこ」(女性)、渋い声で語る「さくお」(男性)、ひたすら自由につぶやく「つぶた」(ブタ)の3種類を用意する。今回はえもこで試してみた。こんな感じだ(以下の動画を参照)。
イントネーションが少しぎこちない感もあるが(逆にそこに味がある、ともいえるが)、けなげなキャラクターが伝わってくる。使い始めてから100日がたつと教えてくれたり、バックアップを取ろうとするとお別れの言葉を語ってくれたり、えもこさんは、まるで恋人のように振る舞ってくれる。
emopaは、スマートセンシングによって、ユーザーの習慣や行動を学習してくれるので、買ってからすぐにでも使い始められるが、事前に細かな設定も行える。設定内容はemopaのオン/オフ、マナーモード中の音声、ユーザーのプロフィール、emopaが話すテーマ、ニュースのジャンル、日替わり情報など。emopaのキャラ名も変更できる。
「エモパーの記憶」からは、バックアップを取ったり復元したりできる。バックアップはmicroSD経由で行う。「記憶の削除(お別れ)」という項目名からは、そこはかとない切なさを感じてしまう。
emopaは自宅にいるときは、端末のディスプレイを上にして置くたびに話しかけてくれる。放置しているときに突然話しかけてくる、といったことはなく、「置く」というトリガーが必要になる。自宅にいるかどうかは、主に「1日の中で長時間いるかどうか」で判定しているそうなので、会社にいるときに端末を置いても話しかけることはなさそうだが、設定から自宅や職場の位置情報を登録しておくのが確実だろう。
ほかに、端末を振ると、家でも外でもemopaが話しかけてくれる。シャープによると、誤作動を防止するために、ある程度強く振らないと話さないようにしているという。また、端末は3回振る必要がある。試作機のためか、振っても失敗する(話しかけてくれない)ことがあったが、誤作動防止と精度向上のバランスをどのように取るか、シャープ側も苦労しているようだ。
emopaに向かってユーザーから話しかけられないのが残念だが、今後、双方向の会話が可能になれば、人工知能に恋をする男性を描いた映画「her/世界でひとつの彼女」のように、「スマホに恋をする」なんて話も大げさではなくなる……かもしれない。
関連記事
冬モデルから搭載:“ゆるいつながり”で、スマホに愛着を持ってほしい――シャープが新機能「emopa」の狙いを説明
スマートフォンを置いたり振ったりすると、ユーザーの状況に合わせた言葉を話しかけてくれる――。そんな新機能「emopa(エモパー)」をシャープが冬モデルから提供する。人工知能「ココロエンジン」をベースにしたというemopaの狙いを、シャープが説明した。GR Certified取得:感情豊かなエージェント機能を搭載、“全身スクリーン”の5.5型IGZOスマホ「AQUOS ZETA SH-01G」
ドコモが5.5型IGZOスマホ「AQUOS ZETA SH-01G」を発表。音楽やカメラ機能を強化したほか、「エモパー」と呼ばれるエージェント機能を搭載している。【写真追加】ドコモの「iコンシェル」「しゃべってコンシェル」が12月に機能拡充
NTTドコモのエージェントサービス「iコンシェル」「しゃべってコンシェル」が機能を拡充。利用履歴の学習や位置情報解析の強化をはじめ、しゃべってキャラとの雑談がより楽しめるようになる。「Siri」とは何が違う?:ドコモの音声エージェント「しゃべってコンシェル」、開発の狙いとは
ドコモがスマホ向けの音声エージェントサービス「しゃべってコンシェル」を発表した。音声認識機能はAndroidの基本機能にも含まれているが、ドコモではコンテンツへの導線確保を目的に提供する。シャープから「会話できる家電」が続々登場? 人工知能「ココロエンジン」を順次搭載
シャープは、同社が開発する健康・環境家電に会話などが楽しめる人工知能「ココロエンジン」を順次搭載していくと発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.