LINEやドコモメールもOK! 新世代のドコモケータイ「ARROWSケータイ F-05G」を使うべき理由:和魂洋才?(2/2 ページ)
スマートフォン全盛のこのご時世。コミュニケーションツールも当然スマホシフト。コミュニケーションが全く取れないのは困るけどスマホはちょっと、という人のために生まれたのが「ARROWSケータイ F-05G」だ。現役iモードケータイユーザーでもある「ARROWSジャーナリスト」(他称)がその使い勝手をレビューする。
クラウド対応の「ドコモメール」 移行で思わぬ恩恵も
ケータイを使い続けている人は、キャリアメールを使い続けている率が高い。スマホやケータイ向けのサービスだと、いまだにキャリアメールの登録が必須なサービスもあるので、そう簡単にキャリアメールを諦められない、という人も少なくない。
ドコモケータイなら、従来は「iモードメール」がそれに相当するが、F-05Gでは、スマホ・タブレットと同じ「ドコモメール」を使うことになる。
ドコモメールは、メールのデータをオンラインストレージ(クラウド)上に保存するようになっていて、機種変更時のメール移行の手間が省けるという大きな利点がある(ダウンロード時のパケット通信料はかかるが……)。以前のケータイのメールは、microSDか赤外線通信を使って取り込むと、「ローカルメール」に保存されるようになっている。このあたりの仕様は、スマホ・タブレット版のアプリと同様だ。
操作面については、ケータイ用にしっかりとカスタマイズされている。待受画面でメールキーを押せばメールメニューが表示され、メニューではテンキーショートカットを使うこともできる。一度設定を終えてしまえば、“これはクラウドメールなんだ”ということを特に意識しなくても使えるほどによくできている。
ドコモメールの利点として、docomo ID(2015年12月からは「dアカウント」)を使うことで、PCやほかのスマホ・タブレットでもメールの送受信ができることも見逃せない。iモードメールでも、「iモード.net」という有料のPC用メール送受信サービスがあったが、2015年2月にサービスが終了している。代替サービスがなくて困っている、という人はF-05Gの購入を機に、ドコモメールに移行してみてはいかがだろうか。
なお、ドコモメールを使う、というところでお気づきの方もいると思うが、F-05Gでドコモメールを使うには「spモード」の契約が必要となる。iモードを解約すると同時にspモードを契約すれば、メールアドレスはそのまま継承されるので、安心してほしい。
アプリ非対応の“弱点”は“強化”されたWebブラウザで克服
ここまで見てみると、「F-05Gの弱点ってあまりないのでは?」と思ってしまうのだが、使っているといくつかの“弱点”が見えてくる。特に、アプリの追加に対応していないことは一番大きな弱点だと筆者は考えている。
iモードケータイであれば、「iアプリ」というアプリ環境があり、結構リッチなゲームや実用アプリがそろっている。そのことに慣れてしまっていると、F-05Gでアプリを追加できないことが大きな不満要素になりうるのだ。実際はアプリの追加方法が全くないわけではない。その辺の事情は、拙著の別のレビュー記事でも触れている。
となると、ゲームとか実用アプリは全く使えない――わけではない。F-05Gには、スマホ用のものをベースとしたWebブラウザが搭載されていて、スマホ向けに作られたリッチなWebサイトの表示に対応している。そのため、Webブラウザベースで動作するゲームや実用ツールが(メインメモリ容量が許す限り)動かすことができるのだ。マウス操作が必要な場合は、方向キーをマウスモードに切り替えることもできる。
ブックマーク(お気に入り)には「Facebook」と「Twitter」をはじめとするネットサービスがあらかじめ登録されている。いずれもスマホに最適化されたページが登録されていて、ケータイ向けよりもリッチなサービスを受けやすくなっている。アプリが事実上追加できない分は、Web上のスマホサイトを活用することでカバーしよう。
バッテリー増量×スマホ譲りの省電力技術=従来とほぼ変わらないバッテリー持ち
もうひとつ、大きな不安要素として、バッテリーの持ちが挙げられる。LINEはパケット通信ベースである上、スマホ向けのWebサイトにアクセスすると、より多くの通信をする。要するに、通信をたくさんすることによってバッテリーが持たないのではないか、という不安がつきまとうのだ。ケータイユーザーは、バッテリーの持ちを重視していることも少なくない。いくらLINEができて、クラウドメールが使えて、リッチなWebサイトが見られても、いざというときに電話を取れないのでは本末転倒だ。
そんな声があることを見越してか、F-05Gでは1700mAhの大容量バッテリーを搭載している。これは、筆者が普段使っているF-07Fの1.7倍の容量である。また、スマホで培ってきた「ヒューマンセントリックエンジン(HCE)」を適用することで、連続待受時間が約930時間(F-07Fの約1.5倍)、連続通話時間が約520分(同じく約2倍)となっている。
カタログスペックだけ見れば、確かに数字が伸びているのだが、実際にLINEしたり、メールしたり、電話したりと使ってみても、充電器で充電する頻度はF-07Fとほとんど変わらず2~3日に1回程度で済んでいる。大容量バッテリーとHCEの効果は非常に大きいといえるだろう。
「ケータイの方がよっぽどスマート!」と言い放った筆者だが、普段はケータイを通話とメール、スマホをSNSと動画視聴用と役割分担をして使っている。ARROWSケータイ F-05Gは、ケータイとスマホ(あるいはタブレット)を明確に役割分担をして使っている人にとってはベストチョイスのひとつであると(当事者でもある)筆者は断言する。充電頻度はiモードケータイと変わらず、しかも充電器をスマホと共用でき、利便性は間違いなく高まる。
「オレはケータイ一筋だぜぃ!」という人であっても、LINEやスマホ用SNSが使えて、コミュニケーションの幅が広がるF-05Gは選択肢のひとつに加えてみてもよいと考える。
和魂洋才のARROWSケータイ F-05G。気になる方は、ドコモショップなどにある実機をぜひ手にとって試してみてほしい。
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