ソフトバンク、IoT支援プラットフォーム「+Style」に10製品を追加
ソフトバンクのIoT支援プラットフォーム「+Style」に、新しい製品が登場する。いずれもスマートフォン・タブレットと組み合わせて利用することを前提にしたもので、5月27日から順次プロジェクトがスタートする。
ソフトバンクは5月27日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)支援プラットフォーム「+Style(プラススタイル)」において、同日から6月下旬にかけて新製品を追加することを発表した。
本発表に伴い、同社は二子玉川 蔦屋家電(東京都世田谷区)で報道関係者向け説明会を開催した。本稿では、一部を除き説明会で撮影した写真を交えて新製品を紹介する。
プランニング製品(2点)
製品化を前提として、購入希望者が意見を寄せることができる「プランニング」には、血糖計「KETTO」と、リング型の活動量計「SMART RING」の2製品が登場する。
KETTO(6月下旬掲載予定)
「KETTO」はE3製の「MHC(Metabolic Heat Confirmation)方式」の血糖計で、採血をせずに血糖レベルを計測できることが最大の特徴。計測にかかる時間は60秒程度と短い上、測定精度は約88%と正確性も高い。血糖値以外にも、心拍数や血中酸素飽和度も計測可能で、計測したデータはスマートフォンを介してクラウド上に自動保存するため、日常の健康管理を簡単に行えるという。
SMART RING(5月27日掲載)
「SMART RING」はQuanta Computer製のリング(指輪)型活動量計で、ライテックが販売を担当する。現在の活動量計はリストバンドタイプが主流だが、本体にディスプレイを搭載しないという割り切りを行いリング型とすることで、運動中の汗なども気にならなくなるという。取得できる情報は心拍数、歩数、歩行距離、消費カロリーの4点となる。充電台もリング状になっており、SMART RINGを指に装着したままで充電することができるのも特徴だ。
5月27日時点でのプロジェクトページでは、SMART RINGに追加したい機能のアイデアを募集している。
クラウドファンディング(5点)
製品化に向けた資金を集める「クラウドファンディング」には、Bluetoothトラッカー「OMNI Card」、LEDランプ「Tittle(ティトル)」、小型睡眠モニター「E3睡眠モニター(仮称)」、スマートジュエリー「Luminous craft(ルミナスクラフト)」、衝撃記録装置「ImpactMonitor」の5製品が登場する。
OMNI Card(6月下旬掲載予定)
OMNI CardはSNPowercom製のカード型Bluetoothトラッカーで、JUが販売を担当する。電池を交換不可とする割り切りをすることで、スピーカーやボタンを搭載しながらも財布にしまえるサイズ感を実現した。
スマホとの通信可能範囲は最大40メートルで、OMNI Cardとスマホが一定距離離れると音やメールでアラートを出すように設定できる。アラート距離は、家にいるときと外出先など、最大2パターンをセットできる。スマホを紛失した場合には、カードのボタンを押すことでスマホから音を発することができる。財布・スマホ双方の紛失防止に役立つことが大きな特徴だ。
Tittle(6月下旬掲載予定)
TittleはSPIN-R製のLEDライトで、テックトス日本が販売を担当する。512個のLEDを内蔵しており、スマホからBluetooth経由でコントロールすることで光り方を調整できるほか、時計や天気予報の表示、ミュージックビジュアライザーの機能も搭載している。
E3睡眠モニター(仮称)(6月中旬掲載予定)
E3睡眠モニター(仮称)はE3製の小型睡眠モニターで、睡眠時の体温や呼吸状態の監視に利用できる。
寝る前に脇の下に貼り付けると、温度センサーを使った基礎体温の測定が可能。また、寝る前に胸郭の中心部に貼り付けると、動きを検知するセンサーによって睡眠中の呼吸状態を計測できる。データはBluetoothでスマホに自動的に転送するようになっている。
Luminous craft(6月下旬掲載予定)
Luminous craftは、ハタプロ製のスマートジュエリー。同社の女性社員が開発を担当し、特にハンドメイド好きな女性をターゲットにしており、外観のカスタマイズが容易にできる。
Bluetoothでスマホとペアリングして専用アプリをインストールすると、電話やメッセージの着信時にLEDで知らせる機能、スマホの置き忘れ防止機能やLuminous craftを取り付けたかばんを捜索する機能を利用できる。また、スマホで再生中の音楽に合わせてLEDの光り方を変える「モーションアンドサウンド」機能を備えている。
今後、専用アプリのアップデートによる機能拡充も予定している。
ImpactMonitor(5月27日掲載)
ImpactMonitorは、E3製の衝撃記録装置で、工事現場やスポーツで用いるヘルメットの内側に貼り付けて利用することを想定している。
衝撃センサーと温度センサーが備わっており、ヘルメットに一定以上の衝撃が加わった場合、あるいはヘルメットが一定以上の温度になった場合にペアリングしたスマホに通知する。万が一事故が発生した際に迅速に対応できるようになるほか、熱中症を未然に防ぐ上でも役立つ装置だ。
ショッピング(3点)
日本未発売製品を販売する「ショッピング」では、肌状態管理デバイス「Way」、iOSのSiriと連携するスマートLED電球「Nanoleaf」、スキャナ機能付きワイヤレスマウス「Zcan ワイヤレス」の3製品が登場する。
Way(6月下旬発売予定)
Wayは、WayWearable製の肌管理デバイスで、JUが販売する。
本体には肌の水分・油分を計測するセンサー、紫外線センサーと湿度センサーを備えている。単に肌の状態を管理するだけではなく、紫外線の強さや湿度を踏まえて肌の状態をより良くするための提案を受けることもできるという。小さめのバッグでもかさばらないサイズ感が特徴で、女性に特化したデバイスだ。
Nanoleaf(6月下旬発売予定)
Nanoleafは、NanoGrid製のLED電球キットで、テックトス日本が販売する。キットはAppleの「HomeKit」に準拠したベースステーションと、ZigBee通信モジュールを内蔵したLED電球から構成される。
iOSデバイスの「Siri」から音声で指示を与えると、ベースステーションからZigBee通信でLED電球に指示が行き、照明のオン/オフや輝度の調整を行える。輝度は最大で800ルーメンとなる。
Zcan ワイヤレス(5月30日発売)
Zcan ワイヤレスは、Systech Electronics製のスキャナ機能付きワイヤレスマウスで、テックトス日本が販売する。
マウスで文章や画像をなぞると、本体のスキャナが読み取り、無線LAN(Wi-Fi)でスマホ・タブレットやPCに伝送する仕組みとなっている。OCR機能も備えているので、文字や表組みを入力し直す手間が省ける。スキャンデータは無線LAN(Wi-Fi)経由で、マウスのカーソルデータはBluetooth経由で伝送する。バッテリーは内蔵式で、USB経由で充電する。
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