VAIO、Android 6.0搭載の「VAIO Phone A」を4月7日発売 「VoLTE」「DSDS」対応で2万円台半ば
VAIOが独自開発のAndroidスマートフォンを発売する。ハードウェアの仕様は「VAIO Phone Biz」と同等だが、新たにVoLTEによる高音質通話とLTE/W-CDMAネットワーク上でのDual SIM Dual Standby(DSDS)に対応した。
VAIOは3月22日、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「VAIO Phone A VPA0511S」を発表した。想定販売価格は2万4800円(税別)で、3月30日9時から受注を開始し、4月7日に発売する予定だ。
VAIO Phone Aは、2016年4月に発売された「VAIO Phone Biz VPB0511S」のOSをAndroid 6.0.1に変更したモデルで、ハードウェアは基本的に同一仕様となる。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 617」(1.5GHz/4コア+1.2GHz/4コア)を搭載する。システムメモリは3GB、内蔵ストレージは16GBを備える。外部メモリは最大64GBのmicroSDXCに対応する。
アウトカメラは1300万画素、インカメラは500万画素のセンサーをそれぞれ搭載する。バッテリー容量は2800mAhで、取り外しには対応していない。
ボディーは「VAIO Z Canvas」のデザインコンセプトをもとにしており、アルミニウムを削り出して作られているが、アンテナ部分には樹脂素材を使うことで無線機としての性能をしっかりと確保している。サイズは約77(幅)×156.1(高さ)×8.3(奥行き)mmで、重量は約167gだ。カラーはシルバーのみとなる。
モバイル通信の対応規格と利用可能な周波数帯(Band)は以下の通り。ただし、日本国外での利用はメーカー保証の対象外行為となる。
- LTE(FDD-LTE):Band 1/3/8/19/21
- W-CDMA:Band Band 1/5/6/8/11/19
- GSM:850/900/1800/1900MHz帯
LTEネットワークでは「Band 1+19」「Band 1+21」「Band 3+19」の組み合わせのキャリアアグリゲーション(CA)が利用可能で、対応エリアでの下り最大通信速度は225Mbps(理論値)となる。
SIMカードスロットはトレイ式で、microSIMとnanoSIMをそれぞれ1枚ずつ搭載できる「デュアルSIM」仕様だが、nanoSIMカードとmicroSDは排他搭載となる。
この機種では、「VoLTE」とLTE/W-CDMAまたはW-CDMA/W-CDMAの組み合わせの「DSDS(Dual SIM Dual Standby)」に対応している。VoLTEはNTTドコモのXi(LTE)ネットワークでの利用を想定しているが、同社との「相互接続性試験(IOT)」は実施していない。
無線LAN(Wi-Fi)はIEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応し、最大867Mbps(2×2 MIMO構成の11ac規格のアクセスポイントと通信した場合の理論値)での通信に対応する。Bluetoothはバージョン4.2に準拠している。
販路
VAIO Phone Aは、主に以下の販路での販売が決定している(3月22日現在)。
Web通販
- VAIOストア(メーカー直販)
- ソニーストア
家電量販店
- ピーシーデポ
- ビックカメラグループ(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)
- ヨドバシカメラ
MVNO
- IIJmio(インターネットイニシアティブ)
- イオンモバイル(イオンリテール)
- DMM mobile(DMM.com)
- BIGLOBE SIM(ビッグローブ)
- LINEモバイル
※ 販売店を一部追記しました。(11時05分)
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