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VAIO、5.5型フルHD画面のWindows 10スマホ「VAIO Phone Biz」を4月に発売へ【画像追加】Continuumにも対応

VAIOがWindows 10 Mobileスマートフォンを発売する。名前の通り、ビジネス(法人)用途を主眼に置いた機種だが、同社の直販サイトなどで個人向けにも販売する。

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 VAIOは2月4日、SIMロックフリースマートフォン「VAIO Phone Biz VPB0511S」(以下、VAIO Phone Biz)を発表した。ビジネスを主な用途として想定したスマホで、同社の主力製品であるノートPCとの親和性が高いWindows 10 MobileをOSとして採用する。想定価格は5万円台で、発売は4月を予定している。

初出時に、LTEおよびW-CDMAの対応周波数帯が逆となっていました。おわびして訂正いたします(2月4日15時20分)
写真を追加しました。また、取材を踏まえて、本文を一部加筆・修正しました(2月4日18時00分)

VAIO Phone Biz
VAIO Phone Biz

 ボディーは「VAIO Z Canvas」のデザインコンセプトをもとにしており、アルミニウムを削り出して作られている。これにより、高品位と高耐久の両立を実現した。ボディーカラーはシルバーのみとなる。ディスプレイには、約5.5型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶を採用する。

VAIO Phoneのボディーカラーはシルバー1色
VAIO Phoneのボディーカラーはシルバー1色
アルミボディーの成型過程
VAIO Phone Bizのアルミボディーの成型過程。樹脂フレームも射出成型で一体化している
ボディーの成型過程の1〜3ボディーの成型過程の4〜6 発表会場には、実際の成型過程の展示が

 プロセッサはQualcommの「Snapdragon 617」(1.5GHz/4コア+1.2GHz/4コア)を搭載する。システムメモリは3GB、内蔵ストレージは16GBを備える。外部メモリは最大64GBのmicroSDXCに対応する。アウトカメラは1300万画素、インカメラは500万画素のセンサーをそれぞれ搭載する。バッテリー容量は2800mAhで、取り外しには対応していない。

 モバイル通信は、LTE(FD-LTE)のBand 1/3/8/19/21と、W-CDMAのBand 1/6/8/11/19に対応している。NTTドコモのLTE-Advancedサービス「PREMIUM 4G」に対応するエリアでは、キャリアアグリゲーション(※)で下り最大225Mbps(理論値)での通信が可能だ。ドコモのネットワークへの接続を保証するための「相互接続性試験(IOT)」も実施する予定だ。

※離れた周波数帯の電波を束ねて、通信の安定性と高速性を高める技術

 SIMカードスロットはトレイ式で、microSIMとnanoSIMをそれぞれ1枚ずつ搭載できるデュアルSIM仕様となっている。SIMカードを2枚搭載する場合は、どちらか片方のみLTE/W-CDMAネットワークで待受・通信ができるようになっている。また、nanoSIMとmicroSDは排他での使用となる。

 なお、この仕様で察した人もいると思うが、VAIO Phone BizはGSMの通信機能も備えている。海外のGSM対応エリアでは2枚のSIMカードで同時に待ち受けが可能となっているが、VAIOではGSM通信機能の動作保証は行わない。

 無線LAN(Wi-Fi)はIEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応し、最大867Mbps(2×2 MIMO構成の11ac規格のアクセスポイントと通信した場合の理論値)での通信に対応する。

SIMカード/microSDトレイ
SIMカードとmicroSDは、1つのトレイにまとめて載せる方式となっている。nanoSIMカードとmicroSDは、排他での使用となる

 Windows 10 Mobileのオプション機能である「Continuum for Phone」にも対応する。この機能は、映像を外部に投影することでデスクトップ(PC)版Windows 10とほぼ同等のユーザーインタフェース(UI)で操作できるというもの。VAIO Phoneでは、Miracast(※)によるContinuumをサポートしている。VAIOでは、米Actiontec製のMiracast/WiDiアダプタ「ScreenBeam Mini2」での動作を確認しており、同社のWeb直販サイト「VAIOストア」で同アダプタのContinuum対応版である「ScreenBeam Mini2 Continuum」を販売する予定だ。

※Wi-Fi Directを利用して映像を伝送する規格

MiracastによるContinuumに対応
MiracastによるContinuum for Phoneに対応。PC版Windows 10とほぼ同等のUIで操作できる
実際にContinuum for Phoneを動かしている様子
実際にVAIO Phone Bizで「Continuum for Phone」を動かしている様子

 VAIO Phone Bizは、以下の販路での販売が決定している(2月4日現在)。ケースなどのアクセサリーもサードパーティーから発売される予定だ。

法人向け NTTドコモ、ダイワボウ情報システム(DIS)

個人向け VAIOストア、楽天モバイル、ビッグローブ

ディーフから発売予定のアクセサリー
ディーフから発売予定のVAIO Phone Biz用アクセサリー
VAIO Phone Bizの主な仕様
機種名 VAIO Phone Biz VPB0511S
メーカー VAIO
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 617(1.5GHz/4コア+1.2GHz/4コア)
メインメモリ 3GB
ストレージ 16GB
外部メモリ microSDXC(最大64GB)
ディスプレイ 約5.5型フルHD液晶
解像度 1080×1920ピクセル
アウトカメラ 有効約1300万画素 CMOSセンサー
インカメラ 有効約500万画素 CMOSセンサー
対応通信方式(※) LTE:Band 1/3/8/19/21
W-CDMA:Band 1/6/8/11/19
サイズ 約77(幅)×156.1(高さ)×8.3(奥行き)ミリ
重量 約167グラム
ボディーカラー シルバー
※NTTドコモのLTE(Xi)およびW-CDMA(FOMA)ネットワークにおける相互接続性試験を実施予定

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