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NTTのドコモに対する株式公開買い付けが終了 ドコモを完全子会社化する手続きを開始へ
NTTが進めてきたNTTドコモ株式の公開買い付けが終了した。今後、NTTはドコモの完全子会社化に必要な手続きを進める。
NTT(日本電信電話)は11月17日、同社の子会社であるNTTドコモの株式に対する公開買い付け(TOB)の結果を公表した。買い付けの下限数である1468万6300株を大きく上回る8億1501万5044株の応募があり、その全数を11月24日から順次購入する。
TOBに応募した株式を全て買い取ると、NTTはNTTドコモ株式の約91.46%を保有することになる。今後、同社はNTTドコモを完全子会社とするための手続きを開始する。この手続きが行われた場合、NTTドコモの株式は所定の手続きを経て上場廃止となる。
なお、このTOBが成立しなかった場合、NTTドコモは11月24日に臨時株主総会を開催し、株式併合(複数の株式を1株にまとめる手続き)と単元株式数の廃止を決議する予定だったが、TOB成立を受けて中止することになった。
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