いま「microSD」を購入する5つの理由主流は「ミニ」から「マイクロ」へ。(1/3 ページ)

2006年秋冬モデルで、実に8割の端末が採用することになった「microSD」。今後、主流はminiSDからmicroSDへ変わっていくだろう。では新たに携帯を購入したユーザーは、何を買えばいいのか、そのポイントを解説していこう。

» 2006年12月06日 00時00分 公開
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サンディスク株式会社

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サンディスクは現在最大容量となる2GバイトのmicroSDメモリーカードを発売する。価格は1万円台後半。


microSDとminiSDとRS-MMC、一番小さいのはどれ?

2006年夏モデルで目立つのが、メモリカードに「microSD」を採用した端末だ。microSDとはどんなもので、miniSDとはどう違うのか、簡単にまとめてみた。


「1Gバイト=10ドル」で家庭にもっとメモリカードを――サンディスク(2005年2月)

世界最小をうたうリムーバブルストレージカード「microSD」がSDAに承認された。SanDiskは13日に512MバイトのmicroSDカードを発表しており、2005年末までには1Gバイト版をリリースする予定。


超小型SDカード「microSD」、TransFlash互換が最終決定(2005年7月)

「価格を下げることによって、メモリカードはより幅広い分野で大量に使われる。2009年頃には1Gバイト=10ドルを実現することも不可能ではないはずだ」。米SanDisk社長兼CEO エリ・ハラリ氏はメモリカードのコモディティ化を狙う。


 2006年10月、携帯電話の番号ポータビリティ制度が始まった。この制度により、国内9400万契約(2006年10月末現在)の携帯ユーザーは、電話番号はそのままに契約携帯会社(キャリア)を変更できるようになった。

 大幅なユーザー移動の可能性──。携帯キャリアはこの制度を大きなビジネス転換期と考え、2006年の冬商戦向けモデル(秋冬モデル)としてこれまでにないほど多くの端末を投入する。

 KDDIの12機種(2006年8月)をはじめ、ソフトバンクモバイルが13機種(2006年9月)、NTTドコモも14機種(2006年10月)の機種を発表。また、各社は2006年度末(2007年3月)までにこのほかにも多数の機種を投入することを示唆している。


photo “指の爪”ほどのサイズを実現するmicroSDカード

 今回の2006年秋冬モデルはこのラインアップの多さから、ワンセグ、薄型、デザイン、高機能カメラ、ゲーム、音楽など各端末ともさまざまな特徴を持っている。なお、各端末ともおおむね共通し、従来機から大きく変わった特徴は何か。それは外部メモリだ。国内携帯で広く普及したminiSDから、さらに小さいmicroSDへ変わった。

 microSDカードは2005年7月にSDアソシエーションが承認した着脱可能な小型メモリカードの規格名称。2003年4月にサンディスクが発売したminiSDカードはSDカードの半分のサイズを実現し、国内の携帯で広く採用されたが、microSDはその“さらに半分”のサイズを実現する。例えると“指の爪”ほど。これほど小さなものに2Gバイト(2006年11月現在の最大容量)ものデータが入るとは驚かされる。

 SDアソシエーションは松下電器産業、東芝、サンディスクの3社が設立し、SDの技術促進や互換性の確保、世界的な普及を推進するた非営利団体。2004年2月、サンディスクはmicroSDと同規格の「TransFlash(T-Flash)」の名称で発表し、モトローラ製端末などに多く採用。その後「microSD」という名称で認証され、現在に至る。


携帯電話向けメモリカード
  サイズ(幅)×(高さ)×(厚み)、重量
microSD 15×11×1ミリ/約0.4グラム
miniSD 21×20×1.4ミリ/約1グラム
メモリースティックDuo 31×20×1.6ミリ/約2グラム
RS-MMC 20×18×1.4/約0.8グラム

 microSDは2006年の夏モデルで、カシオ計算機製「G'zOne W42CA」、日立製作所製「W42H」、京セラ製「A5521K」、シャープ製「705SH」など、それ以前にモトローラ製「M1000」、「702sMO」「702MO」など一部の端末で採用された。しかし、すでにminiSDが普及していた国内では敬遠される声も上がり、本格的な普及はまだのように思われた。所有するminiSDがむだになるという心理状況が働いたためだ。

 また、microSDはその小型サイズゆえ、当初はSIMカードのように普段はユーザーが意識しない形で内蔵メモリのように利用できるスタイルもアピールしていたため、バッテリーパック裏などにスロットを設ける端末も多かった。しかし、国内ではそれが裏目に出てしまい「交換しにくい」と評価するユーザーも存在した。


photophoto 左からmicroSDカード、miniSDカード、SDカード。microSDカードはminiSDカードの約半分、SDカードの約4分の1のサイズを実現する

photo ドコモの2006年冬モデル「903iシリーズ」は、10機種でmicroSDカードを採用した

 それが2006年秋冬モデルで状況が一変した。

 NTTドコモ向け端末で14機種中10機種(D903iF903iN903iP903iSH903iF903iX HIGH-SPEEDP903iX HIGH-SPEEDD903iTVP903iTVSH903iTV。なお、SO903iはメモリースティック PRO Duo/miniSDデュアルスロット搭載でアダプタ併用によりmicroSDも使える)、KDDI向け端末で12機種中10機種(W47TDRAPEW45TW44KW43CAW43HW43KW43SAW42SAA5522SA)、ソフトバンクモバイル向け端末で13機種中10機種(910SH811SH811T810SH810T706SC705N705P705SCX01HT)と、実に8割の端末でmicroSDが採用されることになった。

 このことは「microSD、本格普及への幕開け」を意味することになるだろう。miniSDの半分となるmicroSDはそのスロットもその分コンパクトであるため、端末設計やデザインの幅が広がり、さらなる小型/薄型/高機能化が望める。今後投入される端末はmicroSD以上ないしその代替手段が登場するまで、その多くがmicroSD対応機となるはずである。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月19日