一昔前は「折りたたみ型」がケータイの形状の大半を占めていたが、最近は「スライド型」のモデルも増えつつある。このスライド端末には、広報用の写真では滅多に公開されない部分がある。それは“ディスプレイの裏側”だ。
スライド端末のディスプレイの裏側には、ディスプレイ面をスライドさせるための“レール”が設けられている機種が多いが、正直なところ、あまり見栄えはよくない。だが、このスライドのレールを排した端末を開発しているメーカーをご存じだろうが。レビューやインタビュー記事などで何度か紹介しているが、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのau向けスライド端末には、レールのないモデルが多い。
同社がここ数年で開発したスライド端末は「ウォークマンケータイ W42S」「ウォークマンケータイ W52S」「Cyber-shotケータイ W61S」「Walkman Phone, Xmini」「Cyber-shotケータイ S001」「G9」など。W42Sには細いレールがあるが、そのほかのモデルにはレールはなく、フラットな面を形成している。もちろんレールがなくても使用感に影響はない。筆者はW61Sを1年4カ月ほど使っているが、スライドの動作に違和感を覚えたことはない。
ディスプレイ裏面がツルツルのW61Sを1年以上使っていることもあり、筆者はほかの機種でスライドのレールを見ると、端末全体のデザインが優れていても、どこか不完全な印象を抱いてしまう。ディスプレイ裏側は人目に触れる機会は少ないものの、デザインの整合性にこだわったソニー・エリクソン開発陣のこだわりが感じられる。今後発売される(であろう)同社のスライド端末でも、その設計魂を貫いてほしいと思う。
参考までに、ディスプレイ裏側にレールのあるスライド端末の一部を掲載します。どの写真がどの機種の“裏側”か、すべてお分かりでしょうか?(答は関連キーワードの下に掲載)
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