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垂直統合のメリットが生きる――京セラの静電式タッチパネル:CEATEC JAPAN 2009
京セラブースでは静電容量方式のタッチパネルが参考出展されており、実際にタッチパネルを使った操作を体験できる。
京セラは静電容量方式のタッチパネルを同社ブースで展示。これまで同社は医療機器や産業機器向けのタッチパネルを開発してきたが、エンドユーザー向けのタッチパネルはこれが初の試みとなる。展示中のタッチパネルは、iPhoneにも採用されている、(複数のポイントを同時に触れて操作できる)マルチタッチに対応しており、携帯電話やデジタルカメラ、産業機器など幅広い用途に展開できるとしている。
説明員によると、「(タッチパネル対応製品を投入している)他社は、ディスプレイとタッチパネルを異なるメーカーが開発している。京セラは同じメーカーが(ディスプレイとタッチパネルを)開発する“垂直統合”を採り入れることで、よりユーザーのニーズに即した製品を開発しやすくなる」という。
展示コーナーでは実際にタッチパネルを使った操作を体験できる。メインメニューでアイコンをタップして各機能の起動、画像のピンチイン/アウト、ミュージックプレーヤーの操作、手書きメモなどが可能だ。
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