第3回 キーの反応はさらに速くなった?――動画でチェック:最新ケータイ徹底比較(au 2009年秋冬モデル編)
キーレスポンスの速さはケータイの満足度を大きく左右する。auの最新機種はどうか。メニューや設定の呼び出し、文字入力などの反応速度を調べた。
プラットフォームにKCP+を採用したau端末は、当初はキーの反応速度が遅い、いわゆる“もっさり”した機種が多かったが、徐々に改善され、約1年前に発売された2009年春モデルを試したときは、ストレスのない速さは取り戻したと感じた。では、今回の2009年秋冬モデルではさらに改善されたのだろうか。5機種で同じ操作をして、反応速度を比べてみた。
試した操作は (1)待受画面からメインメニューを起動してカーソルを移動 (2)待受画面の設定を呼び出す (3)メールメニューを表示してカーソルを移動 (4)メールの新規作成で「お世話になっております」と入力 (5)待受画面に戻る の5ステップ。(1)と(5)の、メインメニューと待受画面の表示は頻繁に使う操作なので、これが遅いとストレスを感じやすくなる。カーソル移動の速さも、素早く項目を選択する上で重要だ。また、文字入力の速度が遅いと、意図した単語の表示や変換ができないことがあるので、しっかり追従してほしい。以上のポイントを踏まえて確認した。
率直な感想を述べると、5機種ともキーレスポンスは2009年春モデルと大差なく、「劇的に速くなった」と感じることはなかった。また、5機種間の速度差もほとんどなかった。メインメニューから第2階層以降への遷移やカーソル移動は速かったが、メインメニューとメールメニューの起動、待受画面の表示(終話キーを押して戻る操作)は、少しもたつくように感じた。少なくとも、押した瞬間に次の画面へ切り替わるKCP端末にはまだ及ばない。“もっさり”は解消したと思うが、やはりKCP端末の速さを知る身としては、キーレスポンスはもう少し頑張ってくれるとありがたい。
ちなみに、ドコモの2009年夏モデルでもキーレスポンスのレビュー記事を掲載しているので、参考にしてほしい。
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