ウィルコム、ソフトバンク回線を使う3Gサービスを提供開始 新料金プランを発表:HYBRID W-ZERO3販売再開
ウィルコムがソフトバンクモバイルの3Gネットワークを利用する新たな「WILLCOM CORE 3G」を開始する。これに合わせ、対応する新料金プランを発表した。
ウィルコムが9月27日、3G回線を利用する「WILLCOM CORE 3G」に、ソフトバンクモバイルの3Gネットワークを利用する新料金プランを発表した。10月1日から順次提供する。
新たな料金プランは、法人ユーザー向けの「3Gデータ定額ビジネス(S)」と、スマートフォン向けの「新ウィルコム定額プランGS」。3Gデータ定額ビジネス(S)は10月1日から、新ウィルコム定額プランGSは10月8日から提供を開始する。いずれのコースとも3Gのデータ通信速度は下り最大7.2Mbps、上り最大1.4Mbpsとなっている。
これに合わせ、データ端末はすべてソフトバンクモバイル対応のものに変わるほか、新ウィルコム定額プランGSが利用できるWindows Mobile端末「HYBRID W-ZERO3」を発売する。データ通信端末は既存のモデルではソフトバンクモバイルのネットワークは利用できないため、料金プランを変更したい場合は端末を買い替えて新たに契約しなおす必要がある。
今回の発表に伴い、ウィルコムがNTTドコモのMVNOとして提供していた3Gサービスは順次置き換えられることになる。ドコモ網を利用するサービスが近日終了することはないものの、「3Gデータ定額ビジネス」は10月1日以降、「新ウィルコム定額プランG」は10月8日以降は新規の申し込みができなくなる。
ソフトバンク網に対応したHYBRID W-ZERO3を発売
新ウィルコム定額プランGSは、これまでドコモのネットワークで提供してきた「新ウィルコム定額プランG」を置き換えるWindows Mobile 6.5搭載スマートフォン「HYBRID W-ZERO3」向けの料金プラン。月額料金は1450円で、ウィルコム同士の通話とPHSデータ通信は無料、3Gのデータ通信は0〜5250円で利用できる。料金プランは1年契約となるほか、契約から3年の間に回線の解約、または新ウィルコム定額プランS以外の料金コースへ変更する場合、年間契約解除手数料以外に「新ウィルコム定額プランGS」解除料として、5775円がかかることになる。
ネットワークはソフトバンクモバイルのものを利用するため、通信速度は下り7.2Mbps、上り1.4Mbpsに変更となるが、販売が停止されていたHYBRID W-ZERO3は10月8日から販売を再開する。
料金は安価に 上りの上限は5.7Mbpsから1.4Mbpsへ
3Gデータ定額ビジネス(S)は、5回線から申し込める月額2580円からの2段階定額制料金プラン。200万パケット分の無料通信分(2万1000円相当)が付いており、データ通信量は0円〜3000円。上限が5580円と一般的な3Gのデータ通信料金より安価な点と、当月使い切らなかったパケットは同一請求先の回線同士で自動的に分け合える点が特長だ。2年契約が必要なため、更新月以外での解約には契約解除手数料が9975円かかる。
これまで3Gデータ定額ビジネスが月額料金945円、データ通信量0〜4980円で利用できたことを考えると、基本料金が高くなるものの、データ通信量の上限は安くなる計算だ。ただし上りのデータ通信速度は5.7Mbpsではなく1.4Mbpsとなる。
3Gデータ定額ビジネス(S)向けには、新たに接続制限サービスも提供する。1IDあたり月額210円で利用できるこのサービスは、あらかじめ接続先を制限できるサービスで、業務に必要のないインターネット利用が制限できる。接続先登録作業は1作業あたり1万5750円。
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