動画で見るスマートフォン――au夏モデル4機種
au夏モデルではシングルコア/デュアルコア/クアッドコアCPUを備えるモデルが登場しているが、実際の動きはどうか。発表会場の試作機でホーム画面とブラウザの動きを試した。
5月15日に発表された2012年au夏モデルは、どのような操作性を実現しているのだろうか。発表会場に展示されていた試作機のホーム画面とブラウザを操作した動画を掲載するので、操作感の参考にしてほしい。確認したのは「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」「ARROWS Z ISW13F」「URBANO PROGRESSO」「AQUOS PHONE SL IS15SH」の4機種。ホーム画面はプリセットされているUIでページの切り替えやアプリ一覧の閲覧を試し、ブラウザは「ITmedia +D Mobile」トップページにアクセスして操作した。同じく夏モデルとして5月中に発売予定の「HTC J ISW13HT」の操作感は、こちらの写真と動画記事を参照してほしい。なお、4機種とも発売前の試作機を試しており、製品版とは操作感が異なる場合があることをご了承いただきたい。
AQUOS PHONE SERIE ISW16SH
ISW16SHは従来のシャープ製スマートフォンのUI(ユーザーインタフェース)を一新し、「Feel UX」という新しいホームUIを採用している。ホーム画面はシンプルな縦スクロール型で、アプリ/ウィジェット/ショートカットの3つを切り替えて利用する。スクロールは非常にスムーズで直感的に利用できる。ただしアプリはカテゴリー分けなどのソートができず、多数のアプリを保存している際には不便さを感じるかもしれない。ブラウザはピンチイン/アウトの操作でややもたつくことがあったが、おおむねスムーズに動作した。
ARROWS Z ISW13F
ISW13Fは国内のスマートフォンでは初めてクアッドコアCPU(Tegra 3)を搭載しており、その動作速度がどれほど向上しているか気になる。Android 4.0を搭載しているが、ホーム画面(NX!comfort UI)は従来機から大きく変わっておらず違和感なく操作できる。レスポンスも良好だ。ブラウザは、ややカクッとした動きが多かった前モデル「ARROWS Z ISW11F」と比べると、全体的に滑らかで快適に動くと感じた。ただ、ブラウザのスクロールはややブレーキがかかりすぎているのが少し気になった(このあたりのバランスは難しいところだが)。ダブルタップによる拡大/縮小やピンチイン/アウトの操作は滑らかで、試作機ながらARROWS Zよりも改善されていると感じた。また電源キー+音量ダウンキーでスクリーンショットも撮れる。ブラウザの動画にスクリーンショットの流れも入れているので参考にしてほしい。
AQUOS PHONE SL IS15SH
テンキーを搭載したスライド端末のIS15SHは、新しいFeel UXではなく、ソフトバンクの「AQUOS PHONE 104SH」などと同じUIを採用している。やや操作法が煩雑だが、アプリがカテゴリーごとに分類されているので目当てのアプリを見つけいやすい。CPUは1.4GHzのシングルコアだが動作は機敏だ。ブラウザは“スクロールしすぎる”のがやや気になるのが、全体的に動きは滑らかだ。
URBANO PROGRESSO
京セラ製のURBANO PROGRESSOもメーカー独自のUIを採用。同じく京セラ製のスマートフォン「DIGNO ISW11K」はOcean Observations製の「au HOME」のみを搭載していたが、現時点でau HOMEがAndroid 4.0に最適化されていないため、URBANO PROGRESSOでは京セラ独自のホームUIを取り入れている。ロック画面から「すぐ文字」を起動できるのはDIGNOでもおなじみ。アプリトレイはケータイのメニューのようにカテゴリーアイコンがトップに表示され、ここから各アプリにアクセスできる。こちらもシングルコアCPU(1.4GHz)ながらブラウザの動きもスムーズ。発売時期が5月下旬以降と早いこともあり、動作は製品版と呼んでもそん色ないレベルだった。
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