「Windows Phone スピードチャレンジ」にまんまと敗れたハナシ:ふぉーんなハナシ
日本マイクロソフトが、Windows Phoneの魅力をアピールするために、イベントなどで随時実施しているキャンペーン「Windows Phone スピードチャレンジ」。ひょんなことから+D Mobile編集部も挑戦することになった。
6月某日、日本マイクロソフトさんから、ITmedia +D Mobile編集部に挑戦状が届いた。
「Windows Phone スピードチャレンジに挑戦しませんか。見事私たちに勝ったら、100ドル相当の商品券を差し上げます」
Windows Phone スピードチャレンジとは、米国などで「Smoked by Windows Phone」という名前で行われているキャンペーン企画の日本版。要は、あらかじめ決められたお題について、Microsoftが擁するWindows Phoneユーザー(社員)と、AndroidスマートフォンやiPhone、BlackBerryなどのスマートフォンで速さを競おう、というものだ。日本でも晴海客船ターミナルで一般ユーザーを相手に開催したり、日本マイクロソフトの開発者向けイベントなどで実施したりする。今回はさまざまな専門メディアに戦いを挑むという趣旨らしい。
すでにネット上にはイベントリポートなどもいくつか掲載されており、そこでの対戦成績を見るととても勝ち目はなさそうな感じ。しかし、ここで断っても面白くないので、あえて挑戦を受けて立つことにした。
対戦当日、アイティメディアに現れたのは日本マイクロソフト コミュニケーションズ パートナー統括本部 エクゼクティブ プロダクト マネージャーの中島憲彦氏。密かに同じ日本マイクロソフトの石川大路氏と対戦することになるのではないかと予想し、まったく勝ち目はないと思っていたが、過去のメディアとの対戦で喫した5敗のうち4敗は中島氏という話を聞いて一縷の望みを抱く。
対決のシナリオは、4つの中から対戦相手が選ぶ。具体的には以下の4つが日本マイクロソフト側から提示された。
- 写真を撮影後、Facebookに指定のコメント付きで投稿 対決
- TwitterとFacebookに指定のコメントを投稿 対決
- Facebook/Twitterの投稿をチェック 対決
- 直近の予定を確認 対決
いずれもWindows PhoneではOSに密接に連携した機能を生かし、手早く実現できるものばかり。iPhoneやAndroidスマートフォンで勝つためには、待受画面からすぐにカメラが起動できる機種で1のシナリオ、あるいはTwitterとFacebookに同時に投稿できるアプリなどを設定した端末で2や3のシナリオで対戦するというのが現実的か。Windows Phoneの場合、予定はロック画面で確認できるのでおそらく勝負にならない。
「では1のシナリオで」
ロック画面からカメラが立ち上げられ、その後インテントでFacebookアプリが呼び出せるAndroidスマートフォンが有利と判断し、シナリオの1番で対決することに決めた。指定のコメントは「アイティメディアで対戦なう」。本当はアルファベットを混ぜて「ITmediaで対戦なう」としたかったのだが、打ちにくいという理由で他のスタッフに却下された(アルファベットが入っていた方がWindows Phoneに勝てるんじゃないか?と思ったのだが……)。
決戦の場は、夜だったこともあり人もまばらなアイティメディアの受付前に決定。アイティメディアのロゴを撮影して、Facebookに投稿するというシナリオだ。
ただ、今回は対決できるのが中島氏1人だったため、対戦者は2人までということになり、まずは編集部で対戦者を決める予選を実施。「Xperia NX SO-02D」の編集部員Tと「AQUOS PHONE SH-06D」の編集部S、「iPhone 4S」の編集部Yでまずは速さを競い、Xperia NX SO-02DとAQUOS PHONE SH-06Dが残った。やはりAndroid有利か。
そしてまずは編集部員Tが中島氏に挑む。Xperia NX SO-02Dは待受画面からカメラを起動できることもあり、中島氏のWindows Phone IS12Tとシャッター音はほぼ同時。もしかして勝てるかも?と思ったが、結局中島氏が数秒早く完了した。やはり経験とカーブフリック強し。
続いて編集長Sの番だが、AQUOS PHONE SH-06Dはロック画面からカメラを起動することができず、そもそも予選でTに負けているSに勝ち目がないことは明白だ。そこで、あえて端末をiPhone 4Sに変えて、iPhoneでどこまでWindows Phoneに迫れるかを試すことに。ロックを解除してFacebookアプリを立ち上げて……とやっている間に中島氏のIS12Tのシャッター音が聞こえる。結果は惨敗。編集長SはIS12Tユーザーでもあり、もともとその機能や魅力は知っていたが、改めてWindows Phoneの魅力を確認する場となった。
ちなみにこの専門メディアとの対戦は、すでにいくつかの媒体と実施しているとのことだったが、勝ったのはしっかりと対策を練って“勝てるAndroid端末”を用意していた強者だけだったという。
TwitterやFacebookの機能をOSに取り込み、「人とのつながり」を重点的に強化したWindows Phone。もう少し端末の選択肢が増えると、より多くのユーザーの手に取ってもらえるようになるのではないだろうか。
6月20日(現地時間)には、次期OS「Windows Phone 8」が正式に発表され、NTカーネルを採用して「Windows 8」向けのアプリケーションがほんの少しの改良で動作するようになることが明かされた。スペックもデュアルコアCPUやHD解像度などが規定され、ハイスペックなモデルも開発可能になった。NTTドコモでは、2012年冬モデルでWindows Phoneの採用を検討しているという山田隆持前社長のコメントがあったが、iOSやAndroid搭載端末の隆盛に割って入るだけの勢いを得る日は近いかもしれない。
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