アプリストアの売上高ランキングで日本が米国を抜いて首位に──App Annie調べ:調査リポート
世界のApp StoreとGoogle Playの売上高調査で、日本が米国を抜いて首位に立った。2014年には日本のスマートフォンユーザーは携帯電話ユーザー全体の62%を占め、アプリ売上高はさらに伸びるとApp Annieはみている。
世界のモバイルストアにおける10月の売上高ランキングで、日本が米国を抜いて初めて首位に立った。米アプリ市場調査会社App Annieが12月11日(現地時間)、このような調査結果を発表した。
App Annieは、米AppleのApp Storeおよび米GoogleのGoogle Playにおける310億件以上のアプリダウンロードを追跡したデータに基づく調査報告「App Annie INDEX」を提供している。
日本のモバイルユーザーは携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)で既に有料の音楽やゲームを購入することに慣れていたという下地があり、そこにガンホーの「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」やLINEの同名のソーシャルアプリなどの登場、9月のNTTドコモのiPhone投入などが重なっての急成長という。
ゲームの月間売上高の成長率(2012年10月〜2013年10月)が最も高かったメーカーはガンホーで、LINE、コロプラ、セガ、バンダイナムコゲームスと続く。
また、日本ではGoogle Playでの売り上げが急成長しており、成長率は世界で最も高かった。日本ではGoogle Playの売上高が10月の時点でApp Storeにほぼ並んだ。
日本ではフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が比較的遅れているが、2013年に急増した。2014年には携帯電話ユーザー全体に占めるスマートフォンユーザーの割合は2013年の42%から62%に拡大するという(App Annieがリポートで引用した米eMarketerのデータより)。これにより、日本におけるアプリストアの売上高はさらに拡大していくとApp Annieはみている。
App Annieの調査リポートは無料でダウンロードできる(ユーザー登録が必要)。
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