ハードケースのしっかり感が頼もしい――「BioLogic」のiPhone 5用自転車マウント:タッチ対応の自転車用グローブも
「BioLogic Bike Mount Plus for iPhone 5」は、iPhone 5を自転車に取り付けるための専用マウント。防水仕様のハードケースは、走行時の衝撃やアクシデントからスマホを守ってくれる。
エコロジーでエコノミー、さらに健康にも良いということで、自転車ブームが到来して久しい。それに合わせて、自転車でスマートフォンを活用するためのケースやアプリも増えてきた。
今回取り上げる「BioLogic Bike Mount Plus for iPhone 5」もそんな自転車用ケースの1つ。BioLogic(バイオロジック)は折りたたみ自転車のブランド「Tern Bicycles」(ターン バイシクルズ)を手がける米Mobility Holdingsのアクセサリーブランド。国際的な自転車メーカーが直接開発したアクセサリーだけに、サイクリストの要望に応える高い品質が特徴だという。タッチパネル操作に対応した自転車用グローブの「Biologic Cipher Cycling Gloves」も一緒に紹介しよう。プレアデスシステムデザインの直販サイト「MacPerfect」での販売価格は、Bike Mount Plusが5480円、Cipher Cycling Glovesが2880円だ。

BioLogic Bike Mount Plusのケースとマウンティングブラケット。ブラケットを固定する六角レンチも付属する(写真=左)。ポリカーボネート製のケースとシリコンシートでiPhoneを保護する(写真=右)ケースはポリカーボネート製でIPX4準拠の生活防水仕様で、内部のシリコンシートが走行時の衝撃からiPhone 5を保護する。かなりしっかりしたハードケースという印象だが、オフロード走行は推奨していないので覚えておきたい。ちなみに、指紋センサーを使わないなら、iPhone 5と端末サイズが同じiPhone 5sも利用可能だ。
ケース装着時はホームボタンと電源キーは使えるが、ボリュームキーとマナースイッチにはアクセスできなくなる。また下部のキャップを開けるとLightningケーブルとイヤフォンマイクのケーブルを通すことができ、ケース装着時でも充電と通話が可能だ。ただし、ケーブルを通すホールがかなりタイトなため、純正ケーブル以外は使えないと思っていいだろう。またスピーカーホールもあり、音楽やナビのガイド音声を聞くこともできる。
マウンティングブラケットは直径44ミリ以下のハンドルバーやステムに対応。一般的な自転車やバイクならほとんど取り付けられるという。ブラケットに柔軟性があるベルトを通し、六角レンチで固定する。ケースはブラケットにスライドさせるようにはめ、最後に裏にあるネジを締めると完了だ。ブラケットのケース取り付け部は横方向に360度回転するので、iPhoneを縦画面・横画面のどちらでも利用できる。ただし縦方向への角度調整はできないので、ブラケットを自転車に取り付ける際にキチンと調整しておきたい。
この季節に自転車に乗るならグローブは欠かせない。BiologicのCipher Cycling Glovesは、左右の人先指と親指の先に伝導性の布を使ったタッチパネル対応のグローブだ。手のひらの部分にクッションが入っていて、自転車やバイクのハンドルが握りやすくなっている。伸縮性と吸汗性に優れる2種類の素材を組み合わせているほか、手の甲のには光を反射するパイピングを施しているのもポイント。サイズはXS/S/M/L/XLの5種類あるが、カラーはブラックの1色のみとなっている。
ということで、自転車(借り物のママチャリですが……)にiPhoneを取り付け、師走の都内を走り回ってみた。最初に気が付くのは、マウントが小型で取り付け位置の自由度が高いこと。見た目もあまり大げさにならないので、ケースを外したままでも違和感がない。
そしてiPhoneをハードケースに収納する安心感もあった。スマートフォンをそのまま挟み込むタイプの自転車マウントもあるが、端末が脱落した時のことを考えると非常に不安が残る。また舗装路が多いとはいえ、自転車走行に段差は付きもので、ケースは常に振動にさらされる。BioLogic Bike Mount Plusは着脱式で回転機構もあるが、利用中にぐらつきを感じることはなかった。またグローブをしたままでも取り外しがしやすいのも便利だ。
ただちょっと気になる点もある。構造上、ボリュームキーとマナースイッチが使えなくなるのは仕方ないが、ケース上部にある電源キーが小さく、さらにヒンジと隣り合っているのでちょっと押しにくい。
そして、照度センサーと近接センサーもケースにふさがれるため、ディスプレイの明るさは自動調節をオフにして手動で決めることになる。屋外で使うことや走行中に連続表示することを考えると、明るさは最大ということが多い。となると、バッテリーの消費が増えがちになる。GPSや地図のダウンロードなど、ナビ系のアプリは電力消費が大きい。Bike Mount Plus自体の問題ではないが、長時間乗るなら、使う側の工夫が必要になりそうだ。
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